空気が湿っていて、パッとしないお天気だ。
こんな日は、なぜか無性に野菜が食べたくなるのは、私だけだろうか?
「そうだ、チボーさんの野菜を買いに行こう!」
そう思い立って、すぐにバスでイエナのマルシェに行くことにする。
瑞々しい旬の野菜たち
ハーブの種類もこんなにたくさん!
マスタードの葉っぱはサラダで
星付きレストランのシェフ御用達のチボーさんの有機野菜は、レスト
ランの野菜メニュにもその名前が冠されてしまうほど有名で、水曜と
土曜日の週2回、イエナのマルシェに出店している。
今日も瑞々しい野菜たちがたくさん並んでいる。
型も大きさもいびつだけれど、葉っぱも茎もしっかりしていて、どれ
も生命力に溢れてるじゃないか。
この野菜を食べてたら、鬱陶しい曇り空なんて吹き飛ばすくらい、
元気いっぱいになれそうな気がする。
本日収穫の野菜。バジリコもこんなに立派!
そう、今夜はまたまた夫の仕事仲間が3人来る。
当然、日本食を期待してるだろう。
野生のアスパラをおひたしにして、根セロリは浅漬け風にしよう
かな....。
ここの野菜を見ているとあれもこれも、ワクワクしてつい買いすぎ
てしまう。
そんなわけで今日はチボーさんの野菜を中心に、メニュを考える
ことに。
アペリティフにトマトとお豆腐のカプレーゼ。ミニサイズの野菜は、
スティックにしようかな。旬の野菜本来の味の邪魔になるから、
ディップは作らず、シンプルにゲラントの塩で食べてもらおう。
一応、ランデヴーは20時半。
パリで夕食に人を招く時は、大抵このくらいの時間からはじまる。
もちろん子供たちは翌日学校があるし、早めの夕食を済ませて来客に
挨拶したら自室へ。あとは大人たちの時間だ。
どこの家庭もこういう躾はきっちりできていて、なかなか感心する。
時間より10分遅れでやって来たシヴィル&ミッシェル夫妻は、バ
ルコンに咲いていたという花を抱えて登場。
jardins des roses。素晴らしい野バラの香り!
初夏の雨上がりにぴったりのソバージュで甘い香りだ。
その後、40分遅れでRuthが到着。
このくらいの遅れは、パリじゃ遅刻にならない。よくあることだ。
さあ、ようやく揃った今夜の顔ぶれ。
バルコンで育ったRoses des Jardins
今夜は冷たいスープでスタートだ。
サツマイモとゴボウのビシソワーズ。どちらもフランスでは手に入ら
ない野菜だけど、日本から届いた乾燥ものがあったので、戻して
長ネギと一緒に炒める。コンソメと豆乳を加えて、隠し味にみそも
ちょこっと入れて。はじめて作ったけど、サツマイモの甘みとゴボウ
の香りが絶妙、意外といけるじゃないか。
野生のアスパラは今がまさに旬
極細のインゲンはアルデンテで!
続いて野生のアスパラのおひたし。軽く茹でて、白ダシと柚子コショ
ウで合える。
ローストビーフとインゲンの和え物は、ダシ醤油と粒マスタードで
あっさり。
友だちに好評だった、山椒風味の蒸し鶏もまたまた登場。
山椒の実とみりん、ダシ醤油を混ぜたこのたれ、どうもフランス人の
好みに合っているらしく、この夜も大好評。やや甘みを効かせたコク
のあるソースが、鶏肉にしっかり絡み、山椒の実がいいアクセントに
なっている。
最後は、シソごはんと海苔でさっぱりと。
手みやげに頂いた、FRONSAC / CHATEAU MAGONDEAU BEAU
LITEの1989年も素晴らしく、今夜も美味しく楽しい夜でした。
最後は、シソごはんと海苔でさっぱりと。
手みやげに頂いた、FRONSAC / CHATEAU MAGONDEAU BEAU
LITEの1989年も素晴らしく、今夜も美味しく楽しい夜でした。
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