2012年4月28日土曜日

タパス


今日も朝から小雨がしとしと...。
それにしてもよく降る。
降ってはやんで、あがったと思ったらまた降り出して...
もういい加減、うんざりだ〜。

こんなときは気のおけない友だちとおいしいごはんを食べて飲んで、
楽しく過ごす。これが一番だ。
というわけで、K司くんとTちゃん夫妻、Cみんみんなでスペイン
タパスを食べに出かける。
La Feria 12区の住宅街にあるこの家庭的なスペインレストランは、
気軽に美味しいタパスが食べられると地元の住民に人気のお店。
スペイン語アクセントのフランス語を話すサンパなおばちゃんと
その家族が切り盛りしている。

La Feria / 12.rue Montgallet 75012PARIS

この日、ロンドンから戻ってきたCみん。
生まれ故郷、沖縄の幼なじみの個展を見に行ってたそうで、
その陶芸家のAちゃんも一緒にやってきた。
ロンドンでは忙しくて、あまり美味しいものには縁が
なかったという。
初めてのパリ。
ユーロスターでパリ北駅に到着してすぐに入ったカフェでも、
ちょっと怖い思いをして、パリの印象がいまひとつのよう。
これはマズい! 
パリのステキなところをちゃんと知ってもらわないと...。
って、ここはスペインレストランだけど、それもいいじゃない。
取りあえずみんなで食べよう。

バ〜ルな雰囲気!

メニュを見ながら、サングリアで乾杯!
あれもこれもで、みんなが食べたいものを注文。
20時半すぎ...店のテーブルも少しずついっぱいになってきた。
家族連れ、ふらりと立ち寄りバーでマラガワインを飲みながら、
タパスを1、2品つまんで帰って行く常連客など...12区ならではの
庶民的な雰囲気がなかなかいい。

ツナと野菜のパイ包み

干鱈のコロッケ

小イカのフリット

海老のグリル

黙々と海老の殻をむくK司くん...
Quel gentil!!

柔らかタコ、ガリシア風

イワシのグリル


お腹もかなりいっぱいになったところに、ド〜ンとパエリャが登場。
ムール、アサリ、エビ、イカ、野菜がいっぱいでごはんが見えない。
3人分、ものすごいボリュームだ。
熱々のパエリャにレモンをギュッと搾って...
魚介のうまみがしっかりでていて、もう最高。
みんなお腹いっぱいと言いながらも、食べる食べる。
みんなで食べるごはんってホントに美味しい〜!

と、毎日幸せを感じながら飲んでは食べているのだけど、
そろそろヤバい。マジにヤバい...。
恐ろしくて体重計にのれない。
4月もそろそろ終わり...夏まであと何ヶ月ある?!

魚介のパエリャ

地元のオジさまオバさま...で賑わう

2012年4月27日金曜日

サルデニアごはん


今朝もどんより曇り空。
新緑のこの季節、いつもだっらサンマルタン運河もキラキラ...
春の優しい日差しに輝いているはずなのに。

人も疎ら...静かなサンマルタン運河

午後から息子とブラブラ散歩がてら、オリーブオイルを買いに
10区の専門店へ行く。
la tête dans les olives、A.デュカスなどプロの料理人たちにも
絶賛されているイタリア、シシリア島の食材を扱う専門店だ。
常時数十種類あるオリーブオイルは、すべて試食できる。
他にイタリアの強い太陽をたっぷり浴びた肉厚のドライトマトや
ドライイチジク、オリーブの実、ケッパーの塩漬け、アンチョビ、
ナッツ類など厳選された食材がところ狭しと並び、あれもこれも
みんな欲しくなってしまう。

路地裏、店構えも雰囲気があってステキ

量り売りのオイルは、空瓶を持ち込むとお得

夜は店の食材でデギュスタシオンもあるらしい

夜はI家、NちゃんたちとイタリアレストランSardegna a Tavolaへ。
アリーグル市場のあるこの界隈、車を駐車出来る場所が見つからず、
30分以上もぐるぐる...。
「もうとっくに着いてるわよ」とY子さんから電話。
「もう、車なんて捨てたくなる〜!」と怒り気味のNちゃんが、
「カニサラダ、頼んでおいて〜!」
運転しながらしっかり注文。
ようやく適当な場所を見つけて店に到着。
お腹がすいた〜!

オリーブの実、ポレンタ

21時すぎ...すでに満席

まずはワインで乾杯。
待ってましたのタイミングでカニサラダが出てくる。
すご〜い、このカニ肉の豪快さ! 
ここに来ると必ず決まって食べる...食べたくなる。
でも当然ながら、お値段もすばらしすぎて、人数が大勢でないと
なかなか頼めない至高のひと皿なのだ。
着いて早々、みんな黙ってカニの身をむく...といっても、すでに
食べやすく切れ目が入っているのがありがたい。
あとは、忘れてならないタコサラダ。
ほどよくマリネされた柔らか茹タコは、タコ好きにはホント
もうたまらないのだ。

豪快かにサラダ...80€

柔らかタコ、フヌイユ、アーティチョーク...



とりあえず空腹が満たされ落ち着いたところで、そろそろパスタを。
ここはパリでは珍しくサルデニア名物、麦の形をした小さなパスタ、
フレゴラがある。
クスクスを大きくしたような...お米のような不思議な食感。
サラリとしたスープ系のソースに混ぜるようにして食べるのが
一般的らしい。
M人が目敏くフレゴラのイカ煮込みを見つけ、迷わず注文。
それにラビオリ...このオーナーのマンマが手打ちした生地に
季節によってフォアグラ、キノコ、野菜、果物などがふんだんに
使われ、他では食べられない究極のラビオリなのだ。
今夜のおススメは、イチジクと子牛肉、リコッタのラビオリ。
いいね〜、これひとついきましょう。
あとは...カラスミのスパゲティも忘れちゃならない。
子どもたちはボンゴレ、いつもきまってこれ。
子どもは食べることには、常に保守的なのだ。

イカのワタもたっぷり入った濃厚ソース

イチジクのほのかな甘みが...

パスタの王道ってボンゴレですか?!

サルデニアといえばカラスミ

みんなお腹がいっぱいで動けない...大満足。
またみんなで来よう。
M人は来月オープンするMASSATO SALON ロンドン店の準備のため、
行ったり来たり大忙しのようだ。
オリンピック前で街も活気付いているというし、タイミングとしては
まさにドンピシャ、バッチリ。
今後の活躍がますます楽しみだ。

今夜も美味しくたくさん頂きました。
ごちそうさま。

2012年4月24日火曜日

田舎の週末/avril


日曜日、朝から車を飛ばして1時間半、フォンテンブローの
先にある友だちの田舎の家に行く。
天気はいまいち...
でも空は広く高く...空気が澄み渡り、眩いばかりの春を感じる。
気持ちがいい〜。

庭師Dの手入れが行き届いた
素晴らしい庭

リラが終ると、ツツジの季節

手作りの桜餅

甘みいっぱい、いちご

去年の今頃はプール開きしていたけど、
今年はまだ...

春の雲...

天気がよければ
ここでバーベキューなのだが...

見渡す限り続く菜の花畑

桜が散って、リラもそろそろ終り...

軽く昼ご飯を食べて、暖炉の横でのんびり選挙中継〜DVDを
観ているうちに...いつのまにか爆睡。
今朝早かったから、しっかり昼寝をしてしまった。
あ〜、極楽ごくらく!

20時、そろそろ...ゆっくり食事の支度をはじめる。
M人がサラミを切りはじめ、シャンパンを注いでくれる。
Y子さんが大きなTurboの水気を拭き取り、オーブン皿に置き
塩こしょう、オリーブオイルをたっぷり掛ける。
パリにいるときは、和食を中心にプロの料理人もびっくりする
本格的な料理をサラッと作ってしまう腕前だけど、田舎では
できるだけ料理に手を掛けたくないらしい。
というので、たいてい厳選素材のオーブン料理をド〜ンと
メインに、サラダ、チーズというフレンチスタイルになる。

ラスパイユ通りのオーガニックマルシェで見つけたという
この見事なTurbo(ひらめ)、ソヴァージュ(天然)らしい。
サーモンなら判るけど、ヒラメやスズキも養殖してるんだ。
ちょっと意外。

Turboをオーブンに入れて、その合間にクレソンのポタージュ、
サラダの準備をする。
ひとり娘のAすが待ちきれない様子で、チーズをチラリ
つまみ食い。
あらら〜、いつの間にかシャンパンが空に?!
地下のカーブからM人がブルゴーニュの白を持って上がってくる。
ちょうどいい絶妙な冷え加減。美味しい〜!

皮カリカリ、ゼラチンたっぷり...縁側取り合い!

夫のいない週末、息子と2人、I家に加えてもらって
一緒にテーブルを囲み...ワイワイごはん。
思えばパリに来て以来、なんだかんだと助け合い、盆に暮れ、
お正月...と一緒に楽しい時を過ごしてきた家族のような存在だ。
隠居したらどうする?!
近いようで遠い、いや...そんなに遠くもない将来について
漠然とながらも、けっこう楽しく可笑しく大笑いしながら
あれこれ話す。
いまと変わらないってことが、案外しあわせなのかも...ね。

M人の海老トマトソースパスタ

絶品、まったり濃厚トマトソース

春の香りがギュッと詰まってる!

2012年4月22日日曜日

美味しい出会い...


今日も朝からどんより曇り空。
このところずっとこんな感じで雨が振ったりやんだり...
またまた冬のような寒さに逆戻りしてしまった。
春はいったいどこにいってしまったの〜!

早起きして息子の矯正歯科へ。
治療室に入った息子を待つこと1時間半...
冷え冷えした待合室で待たされて、身体の芯からすっかり
凍えてしまった。
あ〜、なにか温かいものが飲みたい。
外に出てカフェを探しているうちに、あれれ...トロカデロ広場まで
歩いてしまった。

10時、シャイヨー宮
人もまだ疎ら

ラデュレ
5月のスズラン

あれれ...よく見るとhello kittyだ!

今週は夫が出張に出ていて留守。
息子はPâquesのヴァカンス真っただ中で毎日家にいる。
夜はのんびりお気楽女子ごはん...外食...お呼ばれ...。

珍しい食べものに出会う。
フィレンツェの老舗食料品店Procacciの白トリュフクリーム。
あ〜、思い出した!
食料品屋の横のカフェで、このクリームをパンに挟んだだけの
トリュフパニーノという看板メニュのサンドウィッチをみんな
食べていたっけ。

もうひとつ、hope & loveで知り合ったN子ちゃんが持ってきてくれた
スペインの焼き菓子、Tortas de aceita。
100年前、INES ROSALESという女性がセビリアの自宅の
キッチンで作っていた伝統的なお菓子がいまも同じレシピで
作られているらしい。
薄いクラッカー生地に軽くオリーブオイルと砂糖をまぶしただけの
サクサク感...素朴な美味しさがやみつきになりそうだ。

Procacci 白トリュフクリーム

スペインの焼き菓子 Tortas de aceita

週末、ひさびさにデザイナー、Rさんのお宅にお呼ばれ。
日本での展示会を終えて3週間ぶりにパリに戻ってきたと思ったら、
また来週から日本へ行くらしい。
特注ドレス、プレタ、新しくはじめたテーブルウェアの方も
とても上手くいっているようで、それはなにより...bravo!
忙しいことは素晴らしことだ。

一緒に仕事をしている奥さまのY子ちゃんは、日本滞在中でお留守。
今宵はおなじみのK司くん&Tちゃん夫妻、そして06年から
パリコレに参加しているCommuunのデザイナー、KくんとIちゃん、
年末の年越しごはん以来のCみんも一緒だ。
Rさんの豪快かつ、真の男の料理をごちそうになりながら、
日本の景気、フランスの大統領選...時にモードの未来について
真剣に語り合ったりで...みんなワイワイ...

これ、コンビーフだ〜!
ひさしぶりに食べたコンビーフ、こんなに美味しかった?!
うちでは朝スクランブルエッグと一緒に食べたような気がするけど、
あまり記憶に残っていない忘れ去られた存在だ。
Rさんはコンビーフを生のままぶつ切りにして、そこに
マヨネーズをのせて食べる。
ブルゴーニュの赤を飲みながら...ガバッとひと口で。
わ〜、なんて男らしい!
コンビーフの美味しさをあらためて再確認、見直しました。

モツァレラ、ルッコラ、トマト...

nozakiのコンビーフ...シェーブル...

どこか懐かしいレトロなトマトソース
最高〜!


見事な焼き加減 Côte de boeuf

フリッツも最高!
カリカリ絶妙な食感。

Rさんご自慢の絶品カレー

まもなくRさんのパソコンを抱えてスペシャリストのNさんが到着。
macにwindowsを入れたらしい。
コンピューターのことは、さっぱりわからない。難しい話...。
確かに彼のようなパソコンに詳しい人がそばにいてくれると、
判らないことがその場でクリアになって、仕事の効率が何倍も
あがるだろう。
うちの場合、もうすぐ息子がその域に届きそうな勢いだけど、
それもいいような悪いような...。
パソコンは時間を決めてやりなさい!なんて言っときながら、
しっかり子どもを当てにしてるなんて...こりゃダメ親だ〜。

というわけで、今週もいい一週間でした。
みなさんありがとう。

Rさんもほろ酔い、お疲れ?ご満悦...?!



2012年4月17日火曜日

Birthday/April


3月、4月は誕生日が多い。
とくに4月の半ば15、16、17...と親しい友だちの誕生日が
続くので、ここ数年はなんとなく同じ顔ぶれが集って
お祝いするようになっている。

今年は誰かがレストランTOYOへ行こうといい出し、偶然にも
TOYOのオーナーシェフTくん、さらに奥さまのY子ちゃんも
4月生まれだというので、迷わず合同Birthdayごはんが決定した。

出席者11名...TOYOのカウンターにズラリ一列に並んでというのも
話しが遠くて落ち着かない。
やっぱり女子は固まって話したいし、わたしたちはちょっと
騒がしい客になり兼ねないかも?!ってことで、奥の個室に
女性陣が、メンズ4人はカウンターに仲良く並んで
お料理を頂くことになった。

いつもの7人

アミューズにカラスミ大根、キャビア...

Pivoineの季節

カニ肉、ほどよいフルーツビネガーの酸味...


個室の扉をピシッと閉めて...お料理を一皿ひと皿堪能しながら...
ワイワイと大いに盛り上がる。
これじゃ、いつもの女子会とまったく変わりない?!
メンズはメンズで和気あいあい...とってもいい感じの雰囲気だ。

ハマチの刺身

とろけるような馬刺

海老、パセリの根の天ぷら

白身魚...

牛ヒレ、ナスの西京味噌

見事なちらし寿司。
すご〜い!

季節の食材をひとつひとつ丁寧に美しく...Tくんの心尽しのお料理は
どれも素晴らしく、最後に漆器の大皿で登場したちらし寿司に一同
感嘆の声を上げる。
イクラ、昆布〆したタイのお刺身、黄金色の錦糸卵がたっぷり!
やっぱりちらし寿司もTOYOくんの手に掛かるとこんなに繊細で
美しいお料理になっちゃうのだ。

満席だったテーブルも、そろそろお客さんがポツリぽつり...。
M帆ちゃんがソワソワとケーキの準備に席を立つ。
今夜はKちゃん、Mトちゃん、Hちゃん、Mりちゃん、そしてTOYOの
Tくん、Y子ちゃん、6人の誕生日をお祝いするのだ。
この日のためにみんなあれこれアイデアを絞って、せっせと準備を
重ねて来た。
巨大な手作りケーキ、さらに上に飾る似顔絵を準備してくれた
M帆ちゃん&A夫妻。
女子たちのプレゼントにはエステご招待券、ストウブの鍋...
メンズの2人には、5月からはじまる特製カレンダー。
いつもの7名、プラス特別ゲストで参加してくれたTもちゃんを
加えた女子8人、それぞれがとびっきりの写真一枚を選んで
制作した世界にたった一つしか存在しない秘蔵お宝ものだ!

大ウケ、大笑い...
まじめで美しいはずの写真も、ここにいる友だちと一緒だと
なぜだか涙が出るほど笑えてしまう?!
友だちっていいね、最高だね。

お客さんがいなくなり、
そろそろケーキの準備を...

wiiで製作、みんなのキャラがよく出てる

Tくん、Y子ちゃんお疲れさま〜!

特製カレンダー...喜んでくれた?!

今宵もご満悦のMトちゃん〜!