2010年12月30日木曜日

GUI やどり木


クリスマスから新年にかけて、花屋の店先にGUI/やどり木が並ぶ。

GUIギーの枝の下で新年のBisesをすると、幸せになれる...
古代ケルト人の風習で、幸運のおまじないらしい。

我が家も毎年欠かさずにLustreに吊るしています。

乳白色のプニュプニュの実がカワイイ

2010年12月29日水曜日

ギョーザ鍋


M香ちゃんのうちにお呼ばれ。
インターフォンを鳴らして、やや斜めに傾いた階段を上っていく。
4階から最上階まで、全部M香ちゃんの家だ。
17歳の息子Tくんと14歳の娘Mちゃん、そして愛犬Hが揃って
お出迎え。
さすがはモード界で知らぬモノはいないスーパーAD、200m2は
優に越えるだろう3フロアからなるアパートは、オシャレで心地いい
M香ちゃんらしい空間が漂っている。
オデオンの外の喧噪が嘘のような静けさ。
階段を上ったり降りたり、まるで一軒家のようだ。

ウズラの卵をゴマだれで頂く...
おいしい!
鶏肉&アスパラ巻き

シャキシャキのポン酢大根

M香ちゃんとはジムが一緒で、たまに会うと一緒に自転車を
こぎながらいろんな話しをする。
仕事のこと、子どものこと、女同士のはなし。
友だちの中で最もパワフルな女性を3人上げよと言われたら、迷わず
彼女を上げるだろう。
でも、ただがむしゃらに一生懸命というわけじゃない。
自然にやってのけちゃうような真の強さがあって、その反面意外に
かわいらしいところもあるのだ。
きっと彼女のことだから、ひと一倍の努力をしているだろうけど...。
いつも前向きで、行動力があって人にも自分にも厳しくて、
それでいて深い愛情とエネルギーを人のために惜しみなく
注ぐことが出来る人。しかもメチャメチャ美しい!!
とまあ、褒めちぎりすぎたかもしれないけど、私よりも少し年上の
彼女を見ていると、齢を重ねるのもそれほど怖いことじゃないな...
と思う。
自分のスタイルをもった女性.....仕事して、母として女として
輝いて......。
だからM香ちゃんに会うと、私はいつもじっとしてられなくなる。
やってみよう、行動に移そうというエネルギーがフツフツ
湧いてきて、元気満々になれるのだ。

今夜のごはんは餃子鍋。
ピカピカに磨かれたキッチンには、既に包んだ餃子が野菜と一緒に
キレイに並べられ準備万端。あとは沸騰した鍋に入れるだけ。
朝から餃子を包み、家の大掃除をして、ジムへ行き、事務所で仕事を
片付け、オペラに買いものに行って.....。
やっぱり仕事のできる人はなんでも手際がいいのだ。
仕事も掃除もお料理も同時にこなす。
それに比べて私の時間の使い方といったら....これがたぶん出来る人と
ものぐさの違いなんだな.....。

新しい年を前に「来年こそは私だってやります!」と心に誓おう。

熱々の餃子をポン酢で...
古いもの新しいもの...
素朴な温かさがパリっぽい
サロンにはキングサイズのベッド
お昼寝用?!
マッサージ上手のMちゃ〜ん!

2010年12月26日日曜日

N家のノエル

友だちのデザイナーRさんとY子ちゃんのお宅、N家のPartyへ
3人で出かける。
なんでも、今夜は20人以上の友だちを招いているとか....。
相変わらず風貌もやることも豪快なお方。
大好き〜!こういう人。

キッチンは早い時間から、Petit VerdotのシェフMくんが助っ人に
入ってくれているというけれど、ものすごいお料理の数々.....。
出てくる出てくる、大皿にのせられた美味しそうなお料理が。
Rさんはワイン片手に、忙しそうにキッチンとサロンを行ったり
来たり。
奥さまのY子ちゃんが楽しそうにみんなのグラスにシャンパンを
サービスして周り.....なんだかいい雰囲気。
お似合いの夫婦だな〜とあらためて思う。

夕べ食べ損ねたフォアグラ、うれしい〜!
生牡蠣と生veauの組み合わせは....初体験
プリプリのクルヴェットローズ
マヨネーズ好きのRさん好みのカナッペ...
Rさんの定番、焼きそば風パスタ

こちらも定番、いろいろパスタ!
やけに胴の長い?!
オマール海老とキノコのサラダ
マリネした鶏のグリル


近々デビュー予定の新人バンド?!
右からTさん、Tちゃん、M氏

キレイどころの女性が
たくさんお集り
見事なお肉はダノワイエ?!
またまた登場!
深夜のモリーユ茸パスタ
今宵みんなで空けたボトル
お土産のカップラーメン


午前1時を回っても、まだみんな帰る雰囲気はない。
つぎつぎと新しいボトルが開けられていく。
まったくなんて夫婦だろう...。
この二人も自分たちの時間を惜しみなく、人に与えられる器を
もっている人たちなのだ。
そして誰よりも彼らがそれを楽しんでいる。
だからいつでも人が呼ばれて喜んで行きたくなるような、居心地の
いい家なのだろう。
一昨日のT家に引き続き、そんなことをしみじみと考える。
そんなお宅で私たち夫婦の結婚記念日をみんなに祝ってもらった
ことは、きっと忘れることはないだろう。


2010年12月25日土曜日

12月24日


今年のイヴは家に友だちを呼んで...いつもより静かな夜となった。
アトリエの仕事仲間とその奥さんにGF、そして互いに泊まりに
行ったり来たり、近頃はほぼ週末限定家族と化しているMりちゃん
&MATEO親子のとってもファミリアルな顔ぶれ。
このところずっと宴会続きだったから、久びさに落ち着いた
雰囲気もいいものだ。
メリークリスマス!

フランスのノエルといえば決まって生牡蠣、フォアグラ、キャビア、
伊勢エビ、そしてトリュフ.....年に1度?の高級食材が一同に
テーブルの上に並べられる。
例年、年末年始というとI家の田舎の家に親しい友だちが集まり、
会費を出し合ってみんなでこれらの食材を分担して買うのだが、
今年はその中心となってくれるI家が日本へ行って留守。
ガ〜ン!! どうしよう...。
そんなわけで、今年はうちが友だちに声をかけることになった。
会費を取るっていうのも...微妙な間柄だし、Mりちゃんは完璧な
ベジタリアン。息子のMATEOも海のものは全く食べない。
いつもの意気込みが....なんだか張り合いがないような....?!

キャビアは今年は諦めるとして....トリュフくらいは欲しい。
トリュフ専門店に行くと、ペリゴール産が1キロ1867ユーロ。
一番小さな固まりをひとつ計りにのせてもらうと、79ユーロ!
「ウッソー?!」隣にいた息子は目をまん丸くして驚いている。
黒々と香りも素晴らしく、近所の八百屋で見た中国産の偽トリュフと
格段に違う。
う〜ん...どうしよう。取りあえずその場は、買わずに店を出た。
家に帰って夫と相談して、あの小さな固まりにそれだけかけるなら、
美味しいワインを飲んだ方がいいんじゃない?!っということで、
トリュフも諦めることになった。
残すはフォアグラ....Mりちゃんは食べられないけど、ここは
ペリゴール産の極上ものを奮発しちゃおう!

夕方からMりちゃんがレンコンチップスとケーキを持って早めに
手伝いにきてくれた。でも意外とやることはない。
ノエルのごちそうって、買ってきた食材をそのままお皿に並べる
だけのものが多いのだ。
お肉料理もひとつくらい...と思って、栗入りミートローフを
焼いてみた。これが意外と上手くできて、大満足。
多めに入れた人参と栗の甘みが肉汁に絡んで、冷めても美味しい。
これはさっそく人が集まるときの定番メニュに入れておこう。
結局トリュフはメゾン ド トリュフの瓶入りスライスにして、
ジャガイモのスープを作ってみたけれど、香りがいまひとつだった。

ベジタリアン向け野菜づくし
ペリゴール産のフォアグラ
フォアグラはBON MARCHEでしっかり味見して、ペリゴール産の
mi-cuitを調達した。カリカリに焼いたパンデュミとイチジクの
コンフィを添えて.....うん、美味しい。
やっぱり半生は、口当たりがなめらかで風味が素晴らしい。
あっという間にパンがなくなり、再びトーストする。
ベジタリアン用に作った生春巻きを食べたKくんが、味噌が
欲しいという。
はいはい〜、またまたお味噌を取りにキッチンへ。
キッチンを行ったり来たりしながらテーブルに落ち着くと、
いつの間にかフォアグラが空になっている。
「フォアグラってパンにのせて、ちょこっと食べるもんだと思って
たけど」後でMりちゃんがびっくりしていた。
Sくんがアイスクリームのように平らげてくれたらしい。
量が少なすぎた...?! いや、いくらあっても同じだっただろう。
結局、2口でフォアグラは終了。
でもまたすぐお正月だから....その時はゆっくり食べましょう。
それにしても、なんだか落ち着かないディナーだな...。

Maison du Denmarkのスモークサーモン
Y子さんの差し入れ、ニシンのマリネ
カンカール産の牡蠣
栗入りミートローフ

そんなこんなで、食事の後はみんなでUNO&トランプにボーリング....
商品を賭けての接戦となり、子どもたちはもちろん大喜びの
ファミリークリスマスとなった。

素朴で美味しい手作りクッキー
Mりちゃん特製の金箔シフォンケーキ!

2010年12月23日木曜日

クリスマス前々夜


今夜はT家にお呼ばれ。
25日からモロッコへ旅立つため、ひと足早いクリスマス会と
なった。
午後から再び降り始めた雪が積もり、どうやって行こうか
心配したけれど、なんとか車を出して慎重に徐行運転で出かける。

20時過ぎ、到着するとすでにみなさんお揃い。
共通の仲良し友だちや日本から来ている初めましての人など...
今夜はT家の親しい友だちが集まってのごはんらしい。
ご主人のZは、つい2日ほど前NYのレコーディングから戻って
きたばかり。
ギターを抱えながら、NYで一緒に仕事した名プロデューサーの
ことなど、楽しそうに話してくれる。
テーブルには、奥さまM穂ちゃんお手製のお料理がたくさん
並べられている。
中でも鶏レバーを赤ワインで煮込んだというレバーペーストが
最高!
「スプーン1杯の赤ワインのところ、カップ1杯入れちゃった!」
とお茶目に言うけど、結果オーライ。美味しくて止まらない。
今度レシピをおしえてもらおう。

バルザミコ酢が絶妙!レバーペースト

アーティチョークとハムのカナッペ

そして登場したのが熱々の揚げたてタコ唐だ。
私たちのタコ好きを覚えていてくれたらしい。感激〜!
和風に上品に味付けされたタコを噛み締めると、驚くほど柔らかい。
なんでも、今朝マルシェで1匹丸ごと買ってきたタコを柔らかく
するために20分も揉み込んだらしい。なるほど揉むのか....。
うちもあちこちからタコ情報を仕入れて、コルクやタマネギと一緒に
茹でてみたり、蒸し器で蒸したりいろいろ試したけどそれほどの
効果はなかった。よ〜し、今度はうちも揉んでみよっと。

揉みが要の柔らかタコ唐!
パルミジャーノがたっぷり
子牛のミラネーゼ
ほろ酔いタコ唐名人、M穂ちゃ〜ん

鶏とリンゴの煮込み
締めの牛テールカレー

どれも時間が掛けられているだろう、食べきれないほどの美味しい
手料理。
時差ボケもあるだろうし、子どももいて忙しいはずなのに.....。
人をもてなすってなんだろう...と考える。
心を込めた思い...やっぱりこのひと言に尽きると思う。
自分の時間を惜しみなく人に与えられる、そんな度量を持った
友だちがいてくれるのは本当に幸せなこと。
私たちもその気持ちをなくすことなく、人に思いを与えられる
人でありたいと思う。
そんなことをしみじみ感じた温かい夜だった。

イラン革命前の自慢の絨毯!
窓の外は凍り付くような空の下
エッフェル塔がチカチカ...

2010年12月22日水曜日

T坊との宴


夕べは数十年来のライヴ友だち、T坊が久々に遊びに来る。
DA ROSAのイベリコハムとにんにく、スプマンテ、ソーテルヌの
チョコレートを手みやげに持ってきてくれた。
さすが〜、食いしん坊のT坊。チョイスが最高だ!



ハムをつまみにおしゃべりしていると、間もなく夫が帰宅。
鍋を囲みながら3人で飲んで笑って食べて....その合間にちょこ
ちょこ息子がテーブルに加わったり、抜けたりしながら食事する。
なんて行儀の悪い子どもだろう!?
でもこっちはこっちで楽しいから、面倒なことは言いたくない。
取りあえず今回は特別、許そう。

食事が終わって、サロンに移動。
懐かしいバンドのDVDを観ながら一緒に歌って踊って、
エアギターも弾いて...大いに盛り上がる。
いつもは誰よりも早く眠くなる夫も、なぜか今夜は大はしゃぎ?!
気がついたら、冷蔵庫から新しいシャンパンを出してきて空けて
いるじゃないか。ヒェ〜!
思いがけずまたまた大宴会になってしまい、気がついたら
朝の4時! 
年末だもん、まあいいか...。







2010年12月19日日曜日

Porte ouverte


今朝は10時近くまでベッドの中でウダウダ。
外はまたまた雪。大きな牡丹雪がハラハラと舞うように降り続く。
雑誌を読んだり、メールの返事を送ったり.....のんびり。
あ〜、極楽。

夕方からInésの家へお呼ばれ。
15時〜22時までゲストはいつでも好きな時間に来てくださ〜い!
という趣旨のPORTE OUVERTE(扉公開?!)と題したパーティー。
そういえば去年もちょうど今頃、ノエルの時期だったっけ。
InésとBFで建築家のFrançoise、この二人の友だちが30人ほど集まり
新しい出会いが生まれたり、数年ぶりの再会を喜び合ったり...
なかなかステキなパーティーだった。

今年は少しintimeに、集まったのは15人ほど。
お料理は食いしん坊でナチュラル趣向のInésらしく、極上の生ハムや
チーズ、ピザ、何種類ものサラダがところ狭しとテーブルに並ぶ。
食事もワインも、美味しいモノを豪快に食べきれないほど!が
南仏育ちの彼女のスタイル。まるでピクニックみたいだ。
今夜も...お見事! これだけはさすがに真似できない。


大皿、大鉢、お鍋ごとがInésスタイル!
レンズ豆とアーティチョークのサラダ

チーズも好きなものを好きなだけ

友だちの結婚式に出るため4泊6日でアルゼンチンに行っていて、
つい一昨々日パリに戻ったばかりだという二人。
さすがにFrançoisは時差ボケでお疲れの様子。
Inésは明日の朝、ミラノに戻って、そのままクリスマスはお母さんの
住むミュンヘンへ。パリに戻るのは年明けの3日過ぎだという。
忙しいと言いながら、彼女もこうして友だちを呼ぶエネルギーが
なくなることはないのだ。
ホントに好きなのね...。
なんだかんだ言って、みんな似た者同士かも?!

マーシュのサラダ
窓枠、壁は黒...
ホテルのようなシックなサロン
手作りの素朴なクッキーがかわいい

2010年12月18日土曜日

年の瀬


今日は夕方から息子の日本語学校の音読会がある。
年度末恒例の行事なのだが、外は今日も雪。道は凍ってるし...。
う....、正直、行きたくない。

一昨日は日本に出発するY家とイカスミパスタ、ラザニアで
ファミリー今年もありがとうごはん会。
昨日は7年ぶりに再会したJ子ちゃん&Sちゃん夫妻とごはん。
イタリア出張からパリに戻る飛行機が雪のため大幅に遅れ、
我が家に到着したのは22時過ぎ。
それまでJ子ちゃんと3人でシャンパンを飲みながら待つ。
「寒い中、お疲れさま〜」
わ〜い! イタリア土産のトリュフ入りパスタやチーズを持って
きてくれた。うれしいうれしい。
相当お疲れのはずなのに、そんな素振りも見せず.....相変わらず
エレガントなSちゃん。
コリアンダーをたっぷり入れたタイ鍋を囲みながら、7年ぶりとは
思えないほど楽しくおしゃべりがはずむ。
気がついたら、もう1時過ぎ?! 
楽しい時間が経つのは、あっという間。

頂いたクリスマスローズ

そして今夜はこれまた今年もすっかりお世話になったI家がやって
来る。
毎日寒いから、迷わずおでんに決めた。
大根は昨日からコトコト煮込んであるし、昆布、ゆで卵にも
しっかり味がしみ込んでいるはずだ。

オペラに食材の買いものに。
大慌てでおでんのネタを買い、取りあえずおでんだけ用意しておけば
あとはなんとかなる。
お昼はHくんの店のカウンターで、さッとちらし寿司を食べる。
口の悪い寿司職人Hくん、「特上のネタをのせたんだぞ」と
恩にきせるように言うけど、ここんちの寿司ネタの基準が判らない
から...「こんなもん〜?!」

大オマケしてくれたらしい
上ちらし

あ〜、忙しい忙しい。
年の瀬って、どうしてこんなに慌ただしいんだろう。
もう脚がまったく地についていない、浮き足立ってバタバタ。
ものすごく要領悪く、心ココにあらずのような.....スケジュールを
こなすので精一杯?!
結局、自分で忙しくさせているのは判っているんだけど....
毎年これで苦しむのだ。

外は雪...カフェでちょっとひと休み。