2011年7月31日日曜日

妹の結婚

歳の離れた妹というよりも、
歳の近い娘のような存在?!

妹が突然、結婚すると言い出したのは去年の秋のこと。
しかもお相手は51歳の名門高校の歴史の先生だという。
もう、驚いたのなんのって!
スポーツインストラクターの仕事が楽しくて、結婚なんて全〜然!
ってな様子だったはずの35歳の妹と、いったいどんなご縁が
あったというのだ。正直言って、ショックだった。
別にそんなに急がなくてもいいじゃない。
ゆっくり時間を掛けて、お付き合いしてからでも遅くないよと
何度も電話やメールで説得したりした。

人の縁というのは、本当に不思議なものだと思う。
ちょっとした些細な切っ掛けが、思いもよらない方向に導かれる
ことになる。これが運命というものなんだ。
思えばわたしと夫だって....可笑しな偶然が幾つも重なって結婚して、
以来20年も一緒に夫婦として生きているのだ。miracle~!

我ら3姉妹は長女のわたしがパリ、次女のY紀は連れ合いの仕事の
関係で家族でラオス在住、三女のK子だけが唯一日本に残っている
という、なんとも奔放自在な姉妹。
だけれど、仲は結構いい。
「結婚式に初めましてはイヤよ」という姉たちの希望に応えて、
式の数日前の忙しい時に実家までご挨拶に来てくれた。
言いたいことは山ほどある。聞きたいこともたくさんある。
次女のY紀とコレだけは伝えなくちゃ!っと、ちょっと厳しい
打ち合わせをしてはいたものの....Iさんと一緒の妹を見たら
もうなにも言えなくなってしまった。
なんとも穏やかで幸せそうな顔....きっと充実した生活を送って
いるのだろう。
お相手のIさんも緊張気味ながらも一生懸命で、誠実な人柄が
伝わってくる。
もうわたしたちが言うことなんてなにもない。
「どうぞよろしくお願いします」これが精一杯の気持ちだ。

結婚指輪はヴァンドームの潤くんのところで。

手紙〜ビデオ、花束....と結婚式の王道をすべてやると聞いて、
「ヤバい、泣いちゃうかも?!」と心配していたけれど、式の後の
2時間半の披露宴は、お色直しの手伝いに、遠方から出席してくれた
十数年ぶりに逢う親類を歓待、突然父が貧血で具合悪くなったりで、
感傷的な気分に浸る間もなく、バタバタとてんやわんやのうちに
終わってしまった。やれやれ〜。

Kちゃん、おめでとう!

結婚式の後、実家の近所に住む妹の幼なじみWちゃんの家で二次会を。
といっても、新郎新婦はそのまま披露宴会場のホテルに泊まるので
主役なしの二次会となる。
新婚さんだもん、まあいいか。

今日は朝から履き慣れない12センチの超ハイヒールなんて履いて
歩き回っていたから、もう脚がガチガチ、パンパン。
お気楽ジーンズに着替えてビーサンで冷え冷えのシャンパン、
白ワイン&ビールを抱えて徒歩1分のWちゃん宅へ。
すでにお料理上手のWちゃんママ、Y子さんの手料理がテーブルに
たくさん並んでいる。
ワァ〜、お正月みたい。 ラオス帰りの妹と大感激〜!
自宅の下階でダンス教室を営んでいるご主人のJちゃん(演歌歌手
でもある!)とマンガ好きのイケメン弟、Kちゃん参加で二次会は
まったり密に盛り上がる。

近々、みんな揃ってパリに遊びに来るらしい。
次回はまたパリで宴会しよう。
待ってるよ〜ん! 

お重に詰められたイカ焼き、お煮染め、鰈....

差し入れのプロシュート

お芋&豚の串揚げ

鶏唐、ナンコツ、ナムル、煮豆....

Wちゃんママ自家製のぬか漬け!

飲んだ後のシャケご飯おむすび。
う...、心にしみるぜ〜。

2011年7月25日月曜日

ぐりぐらのカステラ


ヴァカンスに出る前は、毎度のことながら目が回る忙しさになる。
家の片付けに大洗濯、冷蔵庫の残りものを考えながら無駄なく
上手に残飯整理。郵便物や請求書の確認などなど....
旅支度の他にもやることは山ほどある。
3週間も家を留守にするのだから、まあ当然か。

冷蔵庫にまだ卵が13個も残っている。
明々後日の出発までに、3人でいくつ食べれる?!
しかも夜は連日外食の予定になっている。
捨てるなんてできないし....卵を大量に使う料理ってなんだろう?!
そうだ、カステラを作ろう! 
お菓子名人のKちゃんから教えてもらった「ぐりとぐらのカステラ」
ってやつはどうだろう。
卵の甘い香りがなんとも素朴で、カステラってこんなに簡単に
作れるんだ!とエラく感動した記憶がある。


さっそく卵5個と砂糖をボウルに入れて、高速ハンドミキサーで
グワォ〜ン。混ぜること10分。途中で少量の豆乳とオイル、
はちみつも加えて最後に小麦粉を入れて混ぜまぜ....低めの温度に
設定したオーブンで焼くこと1時間。で〜きた!
カステラは焼きたてよりも、一日置いた方がさらに美味しくなるって
Kちゃんが言っていた。
ところが出来上がりを待ちわびていた食べ盛りの息子は、なんの
遠慮もなく堂々と焼き上がったカステラの姿に大喜びで、
熱々のままパクつく。
お〜っと待った!どれどれ....わたしも。
優しい食感はかなりカステラに近い。
懐かしい昭和のお菓子って感じでなかなかいけてる。
でもなにかモノ足りない、なんだろう。
翌日、懲りずに再びカステラ作りに挑戦。
今度は卵を多めに7個に増やして、ハチミツの代わりにメープル
シロップを入れてみる。
昨日より美味しい?! 味に深みがあるような気がする。
息子のお墨付きをもらって、メデたしメデたし〜! 
これで冷蔵庫の中もすっきりだ。
でもこんなにカステラばかり作って、どうしよう....。
困り果てて、近所の友だちに届けてあるく。
まったく....わたしの忙しい理由はいつもこんなことにあるのだ。
自分で自分の首を絞めているような....でもすっきり帳じりが合った
ようないい気分。
この無上の喜びは、どうも母から引き継がれているらしい。
実家の母もいつもこんな調子で忙しく飛び回っているから。

ふんわりしっとり
ぐりぐらカステラ

夜はI藤夫妻、建築家のFrançois、イタリアから今夜戻るはずのInésと
11区の人気イタリアレストランRinoへ行く。
週末は2回転するらしく、予約が取れたのは22時。
小さいお店なのでテーブルを待つ予約客がグラスを片手に外まで
溢れている。
既にI藤夫妻がテラスでアペリティフを....。
わたしたちも白を頼んでチンチ〜ン!
だが待てど暮らせどフレンチカップルは来ない。
既にお腹が空きすぎてヘロヘロ気味のM人。
ミラノから今夜パリに戻って来るはずのInésから「いま空港よ〜!」
というSMSが入ったのは19時過ぎ。
空港ってどこの?! パリ?それともミラノ?!
間もなく自らが手がけた8区のホテルのヴェルニサージュを終えて
IENAから建築家のFrançoisが到着。
Inésはどこ〜???
結局、待たされ待たされ空きっ腹に2本目のワインが空けられた頃、
悠々と満面の笑みで現れたInés。
案の定、SMSで到着したと言ってた空港はミラノだったらしい。
あっぱれ〜?!
メニュは4皿38€、6皿55€の2コースから
さっぱり&まったりの絶妙なバランス....
サバのラビオリ
アンコウと夏野菜のグリエ


オーガニックだけどメチャ美味しい
トスカーナ産ワイン
売れっコ建築家François & tsutsu


シェフは若いイタリア人。
すでにアメリカ、ヨーロッパで数々の栄誉ある賞を取っている
料理人らしい。
期待どおりお料理はどれも繊細で素晴らしく、ひさびさに友だちにも
教えたいレストラン発見!っとなった。


山鳩のポアレとスベリヒユ

マグネシウム、鉄分、ビタミンが豊富な
健康食スベリヒユ。

                桃とすもものクレープ


2011年7月21日木曜日

Zの活動


いよいよ週末から日本。出発前でなにかとバタバタ。
バスにのって頼まれた買いものに左岸へ出かける。
バスの中はヴァカンスでスカスカ....ちょい暇だからiphoneで
友だちのブログでも覗いてみるか....ひさびさにZのブログ
「愛情路線」を開いてみる。
実はZ、自ら書き上げた眠れない被災地の子どもたちのための
絵本「ラペのくにでは」を紙芝居仕立てにして、2週間ほど
前から福島周辺の幼稚園を中心に読み聞かせの巡業に
回っているのだ。
「ほ〜、やってるやってる!」
けっこう手応えがあるみたいだな....っと思っていたところ、
Zから携帯に電話が入る。なんてタイミング!
今日戻ってきたらしい.....で、さっそくごはんのお誘い。
翌日、KUNITOTOYA2で家族揃ってご飯ということになった。

アミューズのチョリソ&ヴェトラヴ

シャンパンを頂きながら....被災地の福島での話、京都の
造形大学で年4回行われているZ主催の人間塾のこと....。
今回も錚々たるゲストの面々。
河野太郎氏、森定慈仁氏、田口ランディ氏....興味深い話をいろいろ
聞かせてもらって、ぜひパリ人間塾もやって欲しい!っと懇願する。

その間に子どもたちは黙々と遊びながら、ダイレクト天丼&
狸うどんをペロッと平らげている。
お〜、いきなり王道かい?!
大人たちはお任せデギュスタシォン、ちょっとずついろいろ....。

被災地はまだまだ多難で長期的な支援が必要だという。
Hope&Loveなど、わたしたちの仲間が立ち上げたアソシエーションと
連係して、しっかり支援していかなければと思う。

Jの好物、国虎特製天丼〜!!

いつでもどこでも
Gの定番、狸うどん。

サマートリュフ&生牡蠣

カツオのタタキ&ジュレ

フォアグラ&イチゴのジュレ

アワビと肝ソース&ナルト風大根添え

ラングスティン&ズッキーニの花の天ぷら

昭和の香りがする和カツカレー

締めはそれぞれが好みのうどんを...M穂ちゃんは狸、tsutsuは天ぷら、
わたしは冷たい大根おろしうどん.....Z はカツカレーを注文する。
へ〜、そんなのあったんだ?!
登場したのは懐かしいおそば屋風の上品な薄口カレー&トンカツ。
わ〜、すごく新鮮!
一口ちょうだ〜い!

ではではみなさ〜ん、Bon vacances!
また9月にね〜!


 ソムリエM子ちゃんが留守の間に、
秘蔵ワインを頂いてしまいました〜!

今宵はすっきり余裕の大将、 Mちゃん!

2011年7月16日土曜日

ポリポリおやじのイタリアン

ヴァカンス3週目の土曜日、パリ祭が終わり街の中もすっかり人が
少なくなったような....地図を片手に歩く旅行者が目立つ。

今夜はK司くん&Tちゃん夫妻、Mちゃん&J親子とごはん。
テラスでワイワイみんなでイタリアン!っという予定だったのだが、
あいにくの雨。しかも7月とは思えないほど肌寒い....う〜、寂しい。
じゃ、軽く食べてその後うちに流れてのんびり飲もうかってことで、
近所にあるナポリおやじのイタリアンに行く。


トマト&モツァレラのグリル
野菜のマリネ、生ハム、モツァレラ....
アンティパストミスト

フレッシュトマトのブリスケッタ

ここCucine Napolitanaはナポリの家庭料理が味わえるサンパな
レストラン。
見るからに南欧風の濃い顔をしたここのおやじ、気さくでいいヤツ
なのだが、通りで会うとなぜだかいつも股間に手を当てているので、
わたしたちは密かにポリポリおやじと呼んでいる。
近所なので時々食べに来るのだが、なぜだか毎回微妙に味が違う。
塩が利きすぎたり、逆に間が抜けていたり....でも3回に1回は他には
なかなかないメッチャうまイタリアンが食べられる! 
しかも支払いは現金のみ。
う〜ん、リスクが高い....でもけっこういつも満席で予約なしでは
入れないちょっとした人気レストランなのである。

さ〜て、本日のお味は....初めてのK司くん&Tちゃんはご満悦な様子。
2度目の来店で、前回は塩が効きすぎてイマイチの印象だった
Mちゃんだが、やっぱり今回も彼女にはソヴァージュすぎたよう?!
まあ、南イタリアの家庭料理だからね....繊細さは欠けているのかも。
でもわたし的には今夜は80点くらいあげたい気分。
アンティパストの盛り合わせは、しっかり味がしみ込んでいて
かなり好みの味だった。

アスパラと生ハムのフジリ

フライパンごとサービスされる、
ボンゴレビアンコ

食事が終わっても、雨が止む気配はない。
傘をさしながら、みんな小走りで我が家へ移動。
さ〜て、飲みなおそう!
子どもたちは早々と部屋の扉を閉めて、なにやらゴソゴソ遊び出す。
Jと一緒のときの息子をみると、忘れかけていた幼い頃の無邪気な
顔に戻ったりして、ちょっとホッとする。
もうすぐ13歳....少年と青年の狭間を行ったりきたり、いったい
どんな大人になるんだか....うれしいような寂しいような。

大人は再びワインを飲みながらおしゃべり....雨の音を聴きながら....
7月のパリの夜はゆったりと更けていきます。

2011年7月14日木曜日

パリ祭


朝から気持ちのいい快晴....でもちょっと風が肌寒いかなってな陽気。
そう、今日はパリ祭〜!
毎年、この時期は既にヴァカンスで日本に発っているので、
ひさびさの国家的お祭り。なんだかちょっと新鮮だ。

朝9時。祭日の我が家にしては、珍しく早起き?!
テレビの生中継を見ながら、軍隊行進の様子をみて早々と
バスティーユ広場のカフェへ移動してブランチする。
パレードが行われているシャンゼリゼ通りから一直線に低空飛行する
戦闘機がここならバッチリ見られるはず。
カメラを構えた旅行者もたくさん集っていたけれど、
「エ〜ッ、コレでおしまい?!」あまりにショボくあっけなくて
拍子抜け。どこも予算削減、自粛モードってわけらしい。


あっという間に終わってしまった
戦闘機の編隊飛行


今夜はどこも宴会だ〜!
まずは息子とシャンパン&おつまみをお向かいのW家に置いて、
アンヴァリッド近くのN家へ。
近頃、ますます....近からず遠からずの親戚のような心地よさを
感じているおしどり夫婦のお宅だ。
すでにおなじみの面々が....モード〜料理〜エリート業界の方々が
集まり宴は始まっている。
「遅くなりました〜!」駆けつけシャンパンで乾杯。
今宵はN家の主、RさんとP.Verdotのシェフ、Mがキッチンに入り
自らがお料理をサーヴィスしてくれるという、夢の競演!
空きっ腹にシャンパン、のっけからフレッシュVeauのタタキ....と
すっかりほろ酔いいい気分。

Veauのタタキ&海藻のピリ辛和え。
プロの味に感動!

さすが〜、片手でマグナム、
エレガンテTetsuya氏!

蒸し野菜と大根のあっさりマリネ

定番、Rちゃんのトンカツ〜!

美女に囲まれてご満悦のデザイナー&料理人!

キュウリとトマトの青々サラダ

赤ワインでこっくり煮込んだブルギニオン

キャベツと豚肉の甘々トロトロ炒め

宴たけなわ....楽しくって美味しくって、まだまだこれから....
のところ、後ろ髪惹かれる思いで、次のお座敷に。
N家、最高〜! ごちそうさまでした!

N家のみなさま
この後も宴は朝方まで....

つかの間の美女たちとの歓談に、すっかり浮かれている夫を
正して、安全運転でバスティーユへ。
道路はスカスカ....人がいない。
パリの人はもうすでにヴァカンスに出てしまって、賑わって
いるのは旅行者が集るエッフェル塔〜シャンゼリゼ界隈だけかも?!

無事、W家に到着。
こちらも日、仏、米、ノルウェイ人が十数名集まり、宴たけなわの
様子。
待ってましたのタイミングで花火がはじまる。

Mちゃんお手製の豆ご飯のおむすび

Uやん自慢の鴨のマリネ

厚焼き卵、空豆、ウズラ、Cake de salé....

遅れてやってきた私たちのために、取っておいてくれたお料理を
頂きながら、泡々片手にバルコニーから一望できるパリの夜景に
浮かぶ花火をみんなで眺める。
思わず踊り出すCコちゃん....優しいご主人O、前髪バッサリ一気に
若返ったMちゃん、今夜もバナナmanのドクターTom、ご近所でよく
すれ違う日本人なのに挨拶できずにいたHくん夫妻、Coolな写真家、
Uやん&エルメス職人などなど....子どもたちはこども同士....
今夜はお祭りで〜す!

黒めがねの三人衆

バルコニーから眺めるエッフェル塔の花火