2012年3月25日日曜日

BRUNCH


先週から素晴らしいお天気が続いている。
青空は高く、太陽がキラキラ眩しいほど輝いています。
気持ちいい〜!
待ってましたとばかりに、カフェのテラスは一斉に人でいっぱいだ。
レストランだって美味しい店も美味しくない店も...太陽さえあれば
テラスはどこも満員御礼。
午前中からビールやロゼを飲む人...。
いつもどんより曇ったパリの街に日差しが当たるだけで、どこの
テラスもまるで避暑地のような賑わいに様変わりする。

遅めのブランチ...今日から夏時間

日曜日...そうそう、今日から夏時間に変わったのだ。
ゆっくり起きてベッドでウダウダ。
11時ってことは、もう12時過ぎ?!
なんど経験してても、この1時間の時間差は慣れない。
しかも1時間、損をしてるんだから。

今日もいいお天気。午後から21℃まで上がるらしい。
こんな日はテラスでブランチだ。
ブラブラとサンルイ島近くまで歩いて馴染みのカフェレストラン
Chez Julienへ行く。
ここはパリに来た頃から時々顔を出すお気に入りの場所。
最近、オーナーが変わってちょっとブランシェになってしまったのが
残念だけれど、St-Gervais教会とセーヌ河が見渡せる最高の
ロケーション、このテラスはまさに特等席なのだ。

カニ肉いっぱいサラダ

正統派Chateaubriand steak

日も長くなり、アペロにご飯...テラスの楽しみがますます広がる。
いい季節になってきました。


2012年3月19日月曜日

日曜日


マルシェにも、柔らかそうな緑の春野菜がいろいろ出てきた。
菜の花、たんぽぽの葉、新たまねぎ...眺めているだけで
うれしくなってくる。
なんだか無性に料理が作りたくなってきた。


日曜日の少し早い時間、N本家が家族で遊びにくる。
娘3人...ウチの中に花が咲いたようなかしましさ?!
わたしも3人姉妹で育ったから、この娘たちを見ているとどうも
懐かしい子ども時代がよみがえってくる。
パパ、パパ、パパ〜、娘はいつでも父親の肩を持つ?!
夫が主のMちゃんを羨ましそうに眺めているのが可笑しい...。

feuille de brocoliのおひたし、
菜の花に似た柔らかい苦みが

chou romanescoのサラダ
色添えにクコの実

鴨のタタキ...柚子風味

鶏のオレンジマリネ焼き

春らしく...桜のおこわ

自慢のシロクマ塩ラーメン

食事が終った頃...
「この後、なにか汁物が欲しくない?!」と夫。
待ってましたとばかりに、最近お気に入りのラーメンを
作りはじめる。
北海道の製麺所が作っている知る人ぞ知る「シロクマ塩ラーメン」。
コシのある麺とあっさりスープがインスタントは思えない
美味しさで、会う人会う人に勧めている。
どうですか...?!

ほろ酔いのMちゃん、土佐弁を交えながら...なにを言ってるのか...
すでにわからない?!
奥さまのMみちゃんがさらりと通訳...いつもの調子で妙に
リラックスした雰囲気...この飄々とした感じがいいね。
偉大な料理人、そして繊細な写真も撮るアーティスト...
でもあります。

20周年おめでとう!

4人で4本...こんなもん?!

2012年3月17日土曜日

お疲れさま会


先日行なわれた震災復興のイベント、sakura pour le japonの
成功を労って、hope & loveの仲間が集り小さな
お疲れさま会が開かれた。
会場となったのは、癒しのスペシャリストとして小顔マッサージに
大奮闘してくれたMちゃんのお宅。
ちょうどこの日は、写真家のご主人が仕事でアルゼンチンに
出かけて留守らしい。
hope & loveの主要、常連スタッフ、その子どもたち...と
今夜は総勢18名。
Mちゃんが用意してくれたカレーライスをメインディッシュに、
前菜、デザート、飲みものはみんなが好き勝手に持ち寄るという
サンパなスタイル。


キッチンではすでにお手伝い組が

みんなで持ち寄った前菜...豪華!

今宵も女子トーク炸裂で...
またまた盛り上がる

Mちゃん特製トマトベースの洋風カレー
メチャ、おいしい!

デザート組もいろいろと...
プロの腕前

震災を期に、友人たちが立ち上げた日本復興支援チーム、
hope & love。
遠く離れたパリで日本に思いを寄せ、同じ思いを胸に出会った
この新しい絆は、わたしにとって大きな喜びだ。
これからも長い支援を根ざして、できることを続けたいと思う。

子どもスタッフも
一生懸命働いてくれました

帰り道みつけたギャラリー前のネオン、
オシャレ!

2012年3月16日金曜日

しあわせパエリャ


陽気がよくなってきたせいか、街の中の緑が気になって
つい脚を止めてしまう。
merciの中庭にもスパイスの苗木を木箱に詰めたCagette à fleurirが
並べられ、レモングラス、タイム、オレガノ、セージ...微かな香りを
つけた柔らかな緑が春らしさを感じさせてくれる。


merciにも春が到来!

可憐な小さい花をつけたスパイスたち

オーガニックのスパイス種

夫が突然、タパスが食べたいと言い出し、友だちを誘って12区の
スペイン人家族がやっている老舗レストランLA FERIAへ。
ここは手頃で美味しいタパスの種類がたくさんあって、ついいつもの
調子であれもこれも前菜を食べ過ぎると、名物のパエリャまで
たどり着けない...という哀しいことになる。
人数が多ければ多いほど楽しめる庶民的なお店なのだ。

すでにバーは立ち飲みで席を待つ人が...

サングリアで乾杯!
昨日も一緒だったMちゃん、Hちゃん...まもなくT坊と姪っ子の
Kちゃんが到着。
急な呼びかけなのに、よくぞ集ってくれたぜよ。
オリーブをつまみながら、いつものタパスをどんどん注文。
イカ、タコ、生ハム...スペイン料理って、お酒がすすみそうな
食べものばっかりだ。
エ〜イ、今日は飲むよ!

カリカリ〜ッ、
小イカのフリッツ

トルティーヤも家庭的で素朴

干し鱈のコロッケ

ぶつ切りタコのマリネ

まったり豊潤な生ハム

デザイナーを目指すKちゃん、23歳!

ついにたどり着いたシーフードパエリャ〜!

やっぱりここのパエリャは本物だ。
これだけたくさん魚介と野菜が入っていれば、美味しいのは当然。
みなさん、行く時はぜひ声をかけてください。
いつでもお伴しま〜す!

今夜もまた、たくさん飲んで食べて...しあわせでした。


2012年3月15日木曜日

春到来


日も長くなり、ようやく春らしい陽気になってきた。
予報では、午後から気温は20℃をこえるらしい。
うれしい〜。

午前中からひなたぼっこする人たち...

友だちとサンマルタン運河近くのイタリアンでランチをする。
テラスでお日様を浴びながら...と予定していたレストラン、メニュが
ピザしかない...ちょっと残念?!
ってわけで、並びの姉妹店Madonniaへ。

焼き野菜、モツァレラ...前菜の盛り合わせ

アーティチョーククリームのフジリ

スペック&ブロッコリーのオレキエッテ

イカのフレッシュトマトソース

子羊肉のローズマリー風グリエ

昼から女子4人...ものすごい食欲。
気のおけない友だちと美味しい食事をしながら、おしゃべりして
笑って...
「これこそが一番の健康法、ストレスはためない!」
と声を上げて言いたくなるのだが、最近どこを向いても健康、美容、
身体にいいこと...ってな類いの話題が溢れすぎている気がする。
実際わたしの関心も、そちらの方にかなり偏りはじめているのだが
なぜだろう...?!
年齢のせい?! いやそれは不景気のせいだという人もいる。
景気のいい時代は、みんなファッションや美食に惜しみなく
浪費するけれど、不安定な状況になると、人は癒しや病気にならない
生き方を模索しはじめるのだという。
なるほどね...まさにそれだ。
ドンピシャ、健康にハマってる。

カフェは外のテラスで飲もう...ということで、外に出る。
が、どこも人でいっぱい。
テイクアウトの店でカフェを買い、運河沿いのベンチに座って
おしゃべりの続き。
身体にいいこと...キレイになるために...。
お気楽女子ごはんは、お酒がなくても全然オッケ〜。
楽しいです!

サンマルタン運河

女子トーク仲間♡

そろそろ、新芽が吹き出す頃...

2012年3月11日日曜日

あれから一年...


3月11日、あの日から一年経った。
日本人にとって決して忘れることのできないこの日、それぞれが
哀悼の思いで祈っていることだろう。

パリでは地震発生の時刻に合わせて、エッフェル塔の真向かいに
広がるトロカデロ広場で追悼式が行われた。
日本との時差は8時間なので、こちらは早朝6時。
まだ月灯りががぼんやり浮かぶ中を、続々とパリ在住の日本人、
フランス人、そして旅行者たちが集ってくる。
高田賢三氏、ジェーン バーキン、ドラノエ パリ市長の姿も...。
広場の中央に献花台が設けられ、静かに6時46分を待つ。
黙祷...。

まだ暗い中...日本への思いを抱いて...

雲のかかったエッフェル塔が
弔意を表す半旗のようだ。

素晴らしい弔辞を読んだ賢三さん。

追悼式を終え、友人、知り合いへの挨拶も早々に家に戻る。
すっかり身体が冷えきってしまった。
熱々のショコラを飲んで、シャワーを浴びて大急ぎで仕度して
息子と一緒にHope & Love for Japanのチャリティイベント会場へ。




東日本大震災を期に、友人たちが立ち上げた日本支援のための
非営利団体Hope & Love for Japanは、この一年間パリで
さまざまなイベントを企画し義援活動を行なってきた。
今回はビューティをテーマに、有志で集ったパリ在住の美の
スペシャリストたちが来場者たちを癒し、美しく磨き上げて
収益金を集めるという試み。
集ったお金は全額、陸前高田の津波到達地点に桜を植樹して、
震災を後世に伝えていこうという「桜ライン311」プロジェクトに
寄付されることになっている。

会場は写真家のSatoshiさんが所有しているフォトスタジオ
ATELIER TOZFを全面的に開放してくれた。
フェイシャル&ボディマッサージ、ネイル、メイクアップ、
ヘアカット、まつ毛のエクステンション....
フォトグラファーによる写真撮影とBeauty menuも盛りだくさん。
Massato Paris、BH、ロレアルから寄付されたヘアプロダクツの
販売、TORAYAからは和菓子、いつも好評のLabo Love Japonは
桜のマカロンを提供してくれた。
お料理もフードコーディネーターのSさん指揮のもと、前日から
野菜を洗ったり刻んだり茹でたり...仕込み班がみんな総出で
準備した見た目も美しい春らしいメニュが。

会場には桜の木も
和やかな雰囲気でいい感じ

カルジェルペディキュア...

子どもたちもお手伝い

食べてしまうのが惜しい...
花びら寿司

桜のちらし寿司

春野菜の胡麻和え

わたしはMドンと並んで帳場、入り口で会計を担当。
来場者にまずは金券を買っていただき、会場内で好きに使って
もらうというシステム。
こまこま小銭で金券を買う人、ポ〜ンとお札を出して、釣りは
いらないよ!と言っていく、太っ腹な人...いろいろだ。
どっちにしても、すべて募金になる...大切なのは気持ちだ。

あれれ〜、今朝も追悼式で一緒だったR蔵が足湯マッサージで
メロメロになっている。
Jちゃんも魂が抜けちゃったみたいだ...みんなお疲れなのね。
わ〜い、M帆ちゃん家族、S夫妻も来てくれた。
Aちゃんは写真家Aさんに撮影してもらって大満足している。
ほ〜、いいな。
わたしも息子と一緒に撮りたいな...でも朝早かったしマスカラも
もうとくに落ちちゃってるし...やっぱりやめておこう。

ヘア、メイクの後は
フォトグラファーによる写真撮影

大人気だったネイルブース

ヘアも予約待ちで終日大盛況

スペースが足りなくて...
こんなところでもヘアカット

プロダクツもあっという間に完売!

日曜日ということもあって家族連れも多く、会場は終始なごやかで
リラックスした雰囲気に包まれていた。
朝の9時から19時までボランティアスタッフは、まともな休憩も
食事もとらずフル回転....素晴らしい。
被災地復興のために役立ちたいと思いながらも、ひとりではなにも
できないまま、なんの不自由なく暮らしていることに、どこか
後ろめたい思いがあったこの一年。
もしかしたら海外に暮らす日本人は、離れているからこそ祖国に
思いを寄せたいという気持ちが強いのかもしれない。

この日集った収益金は、総額7704.14EUROS。
桜の苗木164本分になるという。
いつかこの桜が成長して花を咲かせる頃、陸前高田をいちど
訪ねてみたいと思う。