2010年10月31日日曜日

weekend週末


Toussant万聖節のヴァカンスがはじまって1週間。
学校が休みで退屈している息子のお尻をたたいたり、
おだてたりしながら、午前中から勉強させる。
休みの時にこそ、日頃の遅れを取り戻しておかないと。
張り切って算数の参考書を買い込んで挑んだものの、
相対数、比率....あれれ? 分数のかけ算ってどうやるん
だっけ?!で、恐ろしく時間がかかってしまう。
お天気もいいし、週末はどこか近場でいいから出かけた
いな...と思っていたところに、I家から「田舎の家におい
でよ」とうれしいお誘い。

紅葉で色付いたパリ郊外の高速道路。

パリから100キロほど離れたフォンテンブローの森の先にある
I家の田舎の家。ここ10年近く我が家もたびたび、もうほとんど
親戚の家に来ているようにのんびり過ごさせてもらっている。
素晴らしい自然に囲まれたこの家は、主のM人&Y子さんの大らか
で温かい人柄そのもので、いつ来ても居心地がよくて和んでしまう。
暖炉の前でそれぞれDVDを観たり、本を読んだり、昼寝をしたり。
食事の時間になると、なんとなくみんなキッチンに集まってきて、
ワインを飲みながらワイワイ準備を始める....パリではなかなかでき
ない理想的な週末だ。

家族の人柄そのもの...
さり気にオシャレで居心地のいいキッチン。

地下のカーヴからとっておきのワインが!!

お天気のいい日は庭でバーベキューもお楽しみ。

巨大カボチャを買ってきて、さっそく子供たちがハロウィンの準備。
それにしてもカボチャを切るのは至難の業だ。
まず深く中に突き刺すように上部に切り込みを入れて、上蓋があいた
らスプーンで中身を繰り出して目と口を切り込んでいく。
さすがは美大生のAす。ナイフ遣いもお手のもの?!
繰り出したカボチャの中身は、ポタージュそれにタルトも作ろう。


I家の一人娘、美大生のAすの見事なカボチャ捌き!

仲良く並んだ2つのカボチャ。カワイイ!

I家から5キロほどのとなり村に田舎の家を持っているM香ちゃん
家族が、キャロットケーキを持ってやって来る。
さっそく白ワインをあけて、ケーキをつまみながらおしゃべり。
子供たちはパソコンの前で、なにやら楽しそうに盛り上がっている。
おもしろい....。みんな一列に並んで、ネットカフェみたいだ?!



男女別れてパソコンでお遊び。今どきの子供たちだ...。

2010年10月21日木曜日

ひとの縁


友だちを呼んでうちでごはんする。
夫の作るパスタが食べたいとのリクエストで、久々にイタリアン。
張り切って本人自ら買い出しに行くという夫と相談して、
「じゃ、前菜は私が、メインのパスタとワインは任せま〜す」
となり、それぞれが分担することに。

パスタの具材は野菜が中心だというから、その前はちょっと食べごた
えのあるものがいいかもしれない。
ちょうど今日はバスティーユの市場が出る。
今夜はワイン好きな友だちばかりだから、秋らしい食材でワイワイ
みんなで食べれるつまみをたくさん作ろう。

Bulotバイ貝のむき身をオリーブオイルとレモン汁、イタリアンパセ
リでさっぱりマリネに。
いまが食べごろのイチジクは、Coppaとマスカルポーネでシャンパン
に合いそうなおつまみに。
大粒オリーブにカキの種、これでおつまみは完了。
続いて前菜は.....この時期には珍しい春キャベツのように柔らかそうな
見事な大玉キャベツを見つける。シンプルに食べたら美味しそう。
キャベツとアンチョビのペペロンチーニ炒め。
シシリア土産にもらった肉厚のアンチョビとニンニクがコクのある最
高の塩味ソースになってびっくり。これはこれからもいろいろ使えそ
うでうれしい〜。
夕べからマリネしていたタコのスペイン風炒めは残念。ちょっと塩を
効かせすぎたかな?! 炒めてるうちにタコから水分が出て、あれよ
あれよの間に3分の1の量になってしまった。見た目も無惨...。


イチジク、生ハム、マスカルポーネに松の実を飾る。
簡単でオシャレなおつまみ。
にんにく&唐辛子にアンチョビ、キャラウェイの
シンプルなキャベツ炒め。
お皿に盛ったらこんなに少量になってしまった
タコちゃんマリネ......。

スペアリブは照り加減も程よく、まずまずの出来映え。
ハチミツと塩、コショウ、ローズマリーで一晩マリネしてオーブンで
焼くだけ。今夜は何種類かのキノコと栗、根野菜をSTAUBの鍋に放
り込んで蒸し焼きにした付け合わせを添えてみた。お手軽料理のわり
にボリュームがあってウケがいい、我が家のお手軽人寄せメニュのひ
とつです。

ローズマリーの香りが食欲をそそる、程よくキェラメリゼしたお肉。

今夜集まったのはヘアデザイナーのM人&奥さまのY子さん、デザイ
ナーのR夫妻、そして美容関係のJくん。
みんなそれぞれパリ生活が長く、どこかですれ違ったりしている顔見
知りだけど、意外にも食事するのは今夜が初めて。
話をしているうちに出てくる出てくる、共通の知り合いが....。
パリはもちろんNY、LONDON、TOKYOと生きてる年月だけ、友だち
はたくさんいる。
「狭いよね〜世の中って...」いつも感心するけど、やっぱりひとの
縁って本当に面白いと思う。
意外と近くにいても、縁がなくてなかなか話す切っ掛けがなかった
り、逆に知り合ってもいつの間にか疎遠になってしまう人もいる。
人間は一生のうち、逢うべき人には必ず逢える。しかも一瞬早すぎ
ず、一瞬遅すぎず....と仏教では言うらしいけれど、すべての出会い
は意味があるということ。なかなかいい言葉だ。
こうして一瞬だけど、楽しいひと時を過ごしたひとの縁.....大切にし
たいと思う。

ところで肝心のメイン料理のパスタは、ねばねばオクラ&イベリコ
ハムのトマトソース。話に夢中で写真を撮るのをすっかり忘れてし
まった。どこか懐かしい給食風の味?!で、とっても美味しかった。


今夜のみんなのコート。全員みごとにBlackだ!!
またまた今日も飲んだ〜。

2010年10月19日火曜日

松茸ごはん


ミラノから友だちInésがパリに帰ってきている。
さっそくI家で一緒にごはんすることになった。

Inésは長いこと親しくしているフランス人の友だちで、Louis Vuitton
社のアクセサリー部門の責任者として今年からミラノに住むことにな
り、月に1度BFが待つパリに戻ってくるという遠距離恋愛生活を続け
ている。
南仏の貴族の生まれで、子供の頃から学校には行かず専任の家庭教師
と勉強し、エリート大学グランゼコールを卒業。いまもファッション
企業からのヘッドハンティングが耐えない才媛だ。
南フランス育ちらしい楽天的で快活な性格からはちょっとピンとこな
いけど、会社ではかなりエラくなってるらしい。


公私ともに20年来の友だちINES

Inésとは一緒に旅行もたくさんしている。
モロッコ、ヴェトナム、ニューヨーク、ロンドン.....一昨年は石垣島も
みんなで旅した。だから彼女の好きなモノも苦手なモノもみんなよく
知っている。
というわけで、今夜はI家の奥さまY子さんが久々に戻ってきた彼女の
ために、大好きな日本食でもてなしてくれることとなった。

湯豆腐鍋ではじまり、ふろふき大根のごま風味、イカの墨煮とInésの
好物が続く。
ミラノでは毎日100%イタリアンの食事で、パリのように日本食レ
ストランはないらしい。もちろんイタリアのごはんはどれも美味しい
から飽きることもないだろうけど....。


コトコト煮込んだ大根の優しい味
あっさり風味のイカの墨煮

そして登場したのが、なんと松茸ごはん!!!
ちょうど2日前に日本から戻ったI家の主M人が持ち帰ってきたばかり
の、ホンモノの松茸だ。
「ワ〜イ!」日本人の私たちはもちろん大喜びだけど、フランス人に
はこの素晴らしい香りも食感も判らないだろうな.....。
Ceppeのスペシャルだとかなんとか、一応説明してはみたけれど。


パリで旬の松茸が食べられるなんて...幸せ!

I家の愛犬モンティが肺がんを患っていることが判った。
この夏にはまだ元気でテーブルの上のサラミに飛びかかったりして叱
られてたのに、あまりに突然でビックリだ。
ごはんもまったく食べなくなって、いまは点滴でなんとか生きている
けれど、薬のせいかウトウト眠ってばかりいる。
犬の痛みは人間の5分の1くらいって誰かが言ってたけど(どうして
わかるんだ?!)、いまのところ苦しそうな様子はないから、
それが救いだ。

14歳のモンティ。
フラッシュが眩しかったね、ごめ〜ん。

2010年10月16日土曜日

GLOU


このところパリでは昔ながらのビストロが古い伝統料理から、より
軽くモダンにクリエイションして生まれ変わった、新しいスタイル
のビストロが話題を集めている。

マレの話題の新ビストロGLOUへ行く。
レストランに詳しいEちゃんによると、このオーナーJulien Fouin氏
は料理雑誌や料理専門TVの製作をしていた人物で、厳選された旬の
食材と絶妙な料理法は食のプロたちの間でも注目されているらしい。

金曜日の夜21時半....もちろん満席。
テーブルの準備ができるまで、奥のカウンターでワインリストを眺め
ながら待つ。ワインもフランスだけでなくスペイン、イタリアなどな
ど....オーガニックワインを中心に揃えてあるのもなかなか面白い。
2階の窓際席に通される。
ライトアップされたピカソ美術館の中庭が、真正面から一望できる最
高のロケーション。う〜ん、なかなか結構いい感じ!

メニュは前菜、メインともにフォアグラやパテなど定番ビストロメ
ニュをモダンにアレンジしたものに加えて、タパス風やイタリアンの
今どきも。
Eちゃんは、ここのチーズバーガーを絶対食べるようにって勧めて
たっけ。確かに、他のテーブルを見回してもハンバーガーを食べてい
る人が多い。サレール産チーズバーガー、23Euros、見た目もかなり
のボリューム。
ちょっと惹かれたけど、晩ご飯にハンバーガーっていうのもね.....それ
に昨日まで断食していた身にこのボリュームはいいわけない。
せっかくの苦労が台無しだ。
そんなわけで、まずは生ハムの盛り合わせをつまみに、そして前菜に
カニのサラダ、メインにカラスミ&イカスミのパスタを注文する。


絶品!生ハム盛り合わせ。

我が家はサラミ、生ハムなどのシャルキュトリーが大スキで、どこに
行ってもよく注文するけれど、ここの生ハムはホンモノだ。
イタリア産のCoppa、St-Daniel、スペイン産のLomo、Ibéricoと4種
類のハムはどれも選りすぐりの最高の美味しさ。
シェフが手をかけた料理ではないけれど、こんな風に最高の食材を気
軽に食べられるお店があるのは本当にうれしいと思う。
続いて蟹のサラダ。
こちらも細かく刻んだセロリとハーブ、カニ肉が軽めのタルタルソー
スに上品に合えてある。酸味のあるマンゴソースがなかなか新鮮。


あっさり風味のカニサラダ。

そしてメインのパスタ。
イカスミのソースにカラスミがどう絡んでいるのかすっごく興味が
あったけれど、パスタの中に練り込んであるタイプ。残念〜。
ニンニクと唐辛子が効いたペペロンチーニ風は、美味しいけど無難。
面白くない。これはちょっと期待しすぎたかも。



カラスミとイカスミのパスタ


今夜は食べたいものを思い切り食べるって気分でもなかったから、
ここはまた次回もうちょい気合いを入れて出直したいと思う。
やっぱりハンバーガーや肉料理もガッツリいかないとね〜。
カジュアルな雰囲気だから5、6人でワイワイやるのにもぴったり
のレストランだ。

GLOU
101.rue Vieille du Temple 75003 PARIS
01-42-74-44-32 火曜定休



2010年10月14日木曜日

ミニ断食


このところ身体の調子がいまひとつのらない。
どうしちゃったんだろう......。
おそらく季節の変わりめで、夏の疲れが出てきているのかも。
暴飲暴食、冷えに夜更かし......思いあたることは幾つもあるある。
これから年末に向けてまたまた楽しい宴が続々あることだし、この
へんでスキッと身体をリセットしておこう!と思い立って、
ミニ断食をすることにした。

朝、昼を玄米中心にした軽めの和食にして、まずは身体を断食モー
ドに向けて準備しておく。
そしてその夜から翌日はまる一日なにも食べない。
水分はたっぷり人肌のお番茶と人参&りんごジュースを飲んで、
どうしても辛いときはショウガ飴をなめて気を紛らわせる。
こうしてひたすら空腹に耐えながら、肝臓を36時間ゆっくり休ま
せるのだ。
次の朝起きたら、まずは身体に優しい人参スープで胃腸を目覚めさ
せ、玄米の五分粥と梅干しで徐々に普通食に戻していくというもの。
知り合いの医者S氏の話だと、断食することで身体に溜まっていた老
廃物が排出され、血液の循環をよくし免疫力を高めるのだと言う。

初日の夜はひらすらお腹がすいて熟睡できず2、3時間おきに目が
覚める。翌2日めは意外と辛くない。
空腹はなんとか我慢できるけど、なんとなく頭が痛い。
そのうち下唇の内側がひりひりして、口内炎のような痛み。なんじゃ?
トイレもやたら近くてビックリだし.....。
S氏曰く、毒素効果が出てきているということで普通らしい。
なるほどね....言われてみれば、なんとなく身体がクリーンになって、
頭も神経機能もいつになく研ぎすまされているような気がする。
そして断食が明けた3日めのスープとお粥の美味しいこと....。
食べることの喜びを改めて実感。
決して大げさでなく、感動的だった。

で、肝心の身体の調子はどうだろう?!
いまのところ見違えるほどの変化はないけど....確かに冷え性が少し治った。
血行が良くなったおかげで、肌もきめ細かくなったかも......?!
体重は思ったより減っていない。
でもそんなことよりも、心身をリフレッシュさせモチベーションを
アップさせる精神的な効果はものすごく大きい。
これからも定期的にミニ断食を続けようと思う。

花屋の店先もすっかり秋の彩り...。

2010年10月7日木曜日

パリの秋

マルシェの店先にもきのこやカボチャが並びはじめて、いつの
まにか深まりつつある秋を感じる今日この頃....。


公園の街路樹もすっかり秋の風景に....


色付きはじめた葉からこぼれる日差しが優しい

2010年10月6日水曜日

ドイツごはんの夕べ


fashion weekもようやく一段落。
連日の外食続きで胃腸もちょっとお疲れ気味。
あっさりお鍋かなにかで、心も身体も温まりたい気分だった
けど.....今夜はドイツ人のデザイナーKirstenの家にお呼ばれ。
8時半過ぎにシャンパンを持って東駅近くのアパートへ行く。

玄関に出迎えてくれたのはKirstenのパートナーYachine。
最近引っ越したばかりだというアパートは、いったい何部屋あるん
だろう。大きなダブルサロンと書斎、寝室、バスルームがそれぞれ
2つずつ。キッチンに、ドレッシングルーム、トイレが3つ...
なんと190平米もある、まるでミニホテルのような豪邸だ。
繊細なレリーフのモロッコ風シャンデリアがあったと思うと、クー
ルで実質本意のドイツらしいデザイン家具が。あれれ、こっちの壁
にはバンビちゃんの頭が3つ、廊下にもトイレにも小動物たちの剥製
が点々と....不気味?!というのでもなく、まったくスタイルの違うも
のが上手く調和して、不思議な空間を作っている。
何十本ものバカラのキャンドルが揺れる中、今夜は二人が私たちのた
めにドイツ料理をごちそうしてくれるという。

外の喧噪がウソのような別世界

伝統的なドイツの前菜料理

「この間は日本食をごちそうになったから、今日はオレのドイツ
料理を食べてくれ」と3種類の前菜、サラミとジャガイモ、それ
にザワークラフトとソーセージが。
ドイツ人ってやっぱりこんな感じなんだ....少し期待ハズレ?!
でもとんでもない。サラミはスモークしてあって皮はパリッ、中
がねっとり濃厚で今までにない美味しさ。キャベツもローリエの
風味が効いていていくらでも食べれる軽さ。
野菜以外の食材は、すべてベルリンから持ち帰って常備してある
ものらしい。
そういえばパリでドイツ料理のレストランって知らないな。
食材屋というのも聞いたことがない。
アルザス料理に似ているからかもしれないけど、ドイツでも地方に
よって微妙に違うそうだ。当然だけど...。


これぞ男子の料理!ものすごいボリューム。


メインのジビエが登場。
ドイツ語で鳥の名前を言われても判らない...。
マルシェの肉屋でイベリコ豚のような香ばしい香りがして美味しい
と勧められたらしい。
ウズラを少しを大きくしたような野鳥の一種で、赤みがかった肉は
キジっぽいかなりクセのある香り。
きのこと一緒に赤ワインでこっくり煮込んであるのだが、見た目ど
おりものすごい濃厚。ジビエの横には自家製クネル、子牛のすり身
団子と赤キャベツの酢漬けが、これまたド〜ンと盛られている。
我が家なら、この一皿が家族3人分の量。
さすがドイツ人、食べる量が半端じゃない。
190センチ近い長身のKirstenを見れば納得だけど、お鍋であっさ
りいきたかった身体にはヘヴィ...。
完食できなくて、ごめん。許して〜。


サロンの読書コーナー
宝石が散りばめられたYachineのビジュー。全部ホンモノ!
良い心臓、悪い心臓...胃、肝臓、脳、肺。




食後のあと、サロンでお茶を飲みながらまったり。
同性愛者の話になり、ゲイの多くは先天性のもので、右手の
人差し指が薬指よりも長い人はゲイになる確率が高いらしい。
ホントだ〜! 見ると二人とも薬指の方が短い。
私も夫も反対に薬指の方が長い。それが普通らしい。

二人を眺めながら、こんなカップルもいいと思う。
余計なものがなにもない。
ただ二人が恋愛関係にあるという現実の上だけで成り立っている、
フラジールだけど絶対的な関係。精神的にもほどよい緊張感があっ
て、ステキじゃないか....。
帰りの車の中で夫とそんな話をしながら、近頃すっかりドメスティッ
クになりつつある自分たちの怠慢さを反省。

家に着くなり、夫が真っ先にひとりで先に寝ていた息子の右手を確か
めて「よかった。薬指の方が長いよ....」と。
なんだか私もホッとした。

2010年10月3日日曜日

T家の宴


朝からどんより曇り空。
7時すぎだというのに、外はまだ薄暗い。
いつの間にか、すっかり秋が深まっているみたい。
人恋しいような....なぜかたそがれ気分。

今夜はうれしいお誘い。
ワインとオリーブオイルを持ってT家に家族で出かける。
私たちが到着すると、すでにみんなお揃いで、それぞれグラスを
手にワイワイはじめている様子。
息子はT家の一人息子Jの部屋に直行して、すぐにポケモンカードで
遊びだす。いいな、子どもって。久々に会うのに、なんの挨拶も
テレもなく、すっとそこの空気に溶け込んで遊びはじめる。
友だちのデザイナー夫妻、コルシカ島から来ているJ&A夫妻を交えて
英語とフランス語、日本語が行き交い、脳神経の回路〜きのこの話....
と話題はいつになくアカデミック?!に果てしなく広がる。
奥さまのM穂ちゃんも思わず席を移動して、熱心に聞き入っている。
キッチンではT家のご主人Zと並んで、フレンチのプロの料理人が腕を
振るってくれている。
たのしみだ〜!


大葉の牛肉巻きに大根煮を合わせたタパス風おつまみ
バターと醤油の風味が絶妙に絡むエリンギ炒め

オリーブをつまみながらシャンパンではじまったT家の宴。
ブルゴーニュのマグナムにボルドー、日本酒、マッコリととびっきり
の名酒がずらりと並ぶ。
トマトとアボカドのマリネ、牛肉の大葉巻きと大根煮はピンチョスの
ようで見た目もカワイイ。
エリンギは30分掛けてゆっくり炒められたシェフの自慢作。
バターの香りがきのこにしっかりしみ込んでいて、ホッとする美味し
さ。
子どもたちには、なんと特製のオムライス&ハンバーグが登場。
「ワァ〜!!」と歓声があがり、撮影会。
大人だってうれしい、ノスタルジックなお子さまランチスタイルだ。
それにしてもさすがプロ。
半熟卵の絶妙なユルユル感は、見るからに美味しそう。


シェフ特製お子さまオムライスにboysも大喜び!

噂に聞いていたZのマグロの漬け寿司。
すし飯に入っているのは、なんと山椒の佃煮。
ピリッと山椒の風味が効いてとっても新鮮だ。
Zの料理はなんどかごちそうになったけれど、いつも意外な組み
合わせでセンスがあって面白い。
いつだったかうちに遊びに来たときも「ちょっと小腹がすいたね」
とキッチンに入ってささッとラーメンを作ってくれたっけ。
残りものの鴨の煮汁をスープに加え、白髪ネギと柿の種をふりかけ
て、その美味しさといったらその前の私の料理なんて、一瞬のうち
に消えちゃいそうなくらい印象的で感動ものだった。
料理のアイデアはいつ生まれて来るんだろう?!
そういえばすし飯の山椒は、前日の夢にでてきたって言っていた。
さすがは超人Z(いつでもénormeな人?!)眠ってる間も創作して
いるのね.....。とっても納得。

山椒風味のマグロの漬け寿司
秋の味覚が凝縮されたお鍋料理

そしてメインのお鍋が登場。
いろいろな種類のきのこがどっさり、そこにトマトやナス、皮付きの
タマネギなどの野菜と鶏肉を一緒に煮込んである。
素朴な温かさが心にしみる優しいお鍋、今夜の宴にぴったりだ。

ちょっと早いZ の誕生日をみんなでお祝い。
美味しくって楽しくって居心地よくって、気がついたら1時過ぎ。
子どもたちの目も、さすがにうつろになってきている?!
でも明日はお休みだもん、ゆっくり寝てられるからいいか....。


少し早いお誕生日をみんなでお祝い。ブルースだ〜!!