2010年6月27日日曜日

送別会

昨日は息子の日本語学校の最終日。
年に一度の音読発表会があり、子供たちの朗読を聞く。
みんな一生懸命で微笑ましい。
父兄たちは、それぞれビデオカメラで子供たちを撮影
している。

夜はY家の送別会。
なんと国虎屋2貸し切りの盛大なもので、この日のため
に大人も子供も数ヶ月前から準備していた、この夏一番
の大イベント?!なのだ。

口の中でとろける子牛のたたき
唐揚げに夏野菜のマリネ
締めは冷たいうどん。絶品でした!

ヴァカンス前、パリコレ真っ最中のみんな忙しい時期だ
けど、全員参加。
さすがこのメンバー、意気込みといったら半端じゃない
のだ。

お料理も素晴らしく、夏らしい涼しげな前菜の後は、繊細
なお肉料理。そして締めはもちろん讃岐うどん。
1号店とはまた違う雰囲気で日本料理を極める国虎屋2、
パリにこうした本物のお店ができたのは、本当にうれしい
ことだ。

Y家のTちゃん、Yちゃん、Sちゃんを囲んで、みんなの愛が
いっぱい、友だち、家族っていいな....としみじみ思う、とて
もいいパーティーだった。



家族で記念撮影。ハートの裏にそれぞれのメッセージが書いてある






2010年6月25日金曜日

ROCK YOU

日本に出発するまで、あと数日。
急に忙しくなってきた。
旅支度だけじゃない。
家をひと月半も留守するするというのは、主婦にとって
大変なこと。優先順位を決めて、効率よく時間を使わなくちゃ。


パリにありそうでないのが人気の理由?!

午前中の回廊はひんやり静かで別世界

午前中は友だちのブティックに取り置きしてあったバッグを
取りに、Journal Standard Luxeまで自転車で行く。
パレロワイヤルの回廊にあるこの店、上質な自然素材を贅沢
に使った品揃えとアンティークの雑貨がステキに調和して、
オシャレなパリマダムにもとても人気がある。
このお店を仕切るM奈ちゃんは、夕べもワールドカップ日本
対デンマーク戦を、枝豆をつまみながら一緒に応援した友だち。
だけど今日はゆっくり話す間もなく、支払いを済ませて
Bon vacance〜!! で慌ただしく店を出る。
お次はMerciへ、友だちのお土産を探しに。
ここも今日からソルドで、ものすごい人。相変わらずの人気だ。
ひととおり見て回ったけれど、気に入ったものはソルドになって
いなかったりで、結局何も買わずに店を出る。
つぎにお隣のBON TONへ。
子供の雑貨が充実していて、見ているだけでも楽しい。
かわいい塗り絵を見つけて、即買い。
いいな、いいな。
こうやって探してたイメージにぴったりのモノが見つかると本当
にうれしい。大満足だ。
帰りがけに近所の雑貨屋をいくつかのぞいて、キッチン雑貨etc
のお土産を買い足す。

夜は友だちM穂ちゃんが息子のJと一緒に遊びに来る。
今夜は夫が仕事仲間と外食で留守なので、久々のgirls nightだ!
なんだかうれしくて、ウキウキ気分。
別に夫がいない方がいいってわけじゃないんだけれど、女同士
じゃないと盛り上がらない話もあるし、たまにはそんなお気楽な
会もいいものだ。
どんなに忙しくても、こういう楽しい時間は何よりも優先させる
主義?! そのための労力は全然惜しまないのだ。
少し遅れてR美ちゃんが缶ビールを抱えて到着。
週末から始まるパリコレのため、超過密スケジュールらしい。
いつも電話やメールでやりとりしているけれど、それぞれ忙し
くてなかなかタイミングが合わず、久々の顔合わせとなった。


前菜からパスタまで、今夜は暑いからぜんぶ冷たいもの

暑い日はマカロンもちょっと凍らせるとおいしい


子供たちはサッカー観戦。
大人はテーブルを囲んでおしゃべり。
そう、今夜は偶然にも3人揃って男のコの母。
年齢は少しずつズレているけれど、これはホントに珍しい。
近頃、男のコよりも女のコの方が圧倒的に多いのは、出産ブーム
のフランスも同じだ。
男の子がいかに危ういか...を思春期を迎えた息子を持つR美ちゃん
が実例を交えてあれこれ話してくれる。
なるほど.....そんなに遠い話じゃないなと、深く考えさせられる。
うちの息子はいま11歳で精神的にも少し幼稚なので、まだ扱い
やすいけれど、小さい頃に比べると確かに口数は減ってきている
ような気がする。
家にいるよりも学校で過ごしている時間の方が長いのだし、親の
知らない彼の学校生活があって、そこで喜んだり苦しんだり様々な
ことを考えながら、日々成長しているのだ。
子供の心の中を全部知ることはできないけれど、息子の話を聞いて
いると、いかに学校での時間が充実しているかよく判る。
こうして日頃から子供が親に学校や友だちのことを話し、家に友だ
ち連れて来ていたら、微妙な心の変化にも気付いてあげられるんじゃ
ないだろうか。そして少し距離を持ちながら、適切なアドバイスが
できるんじゃないか。
そんなことを考えながら、近い将来、声変わりしてヒゲなど生えは
じめた我が息子の姿を思い浮かべてしまった。

すっかり話し込んでいたら、いつの間にかサッカーは終わっていた。
食事の後はサロンに移動して、デザートを食べながらまったりリラッ
クス。なぜだか会話は突然、QUEENの話になる。
そして息子がバタバタとFreddie Mercury追悼コンサートのDVDを
入れてくれた。

92年にロンドンのWembley Stadiumで行われたこの追悼ライヴ、参
加したミュージシャンの顔ぶれがスゴい。
Axl Rose,Robert Plant,Elton John,George Michael,Slash,David Bowie,
Roger Daltrey,Seal,Mick Ronson,Jeams Hetfield,Joe Elliottなどなど...
スタジアム級のスターばかりだ。
おそらくこんな豪華なトリュビートはもう2度とないかもしれない。
ボヘミアン ラプソディの旋律をElton Johnが弾き、Axl Roseがスタン
ドマイクを持って爆音とともに登場したところで、我が家のサロンは
一気にヒートアップ。ライヴ会場と化する?! 
「Yeah!Ax〜l!」もうカッコよすぎ!
We will rock youが終わり、ラストのWe are the championsに登場する
Liza Minnelliが鳥肌ものの素晴らしさ。周囲のスターたちが霞んで見え
てしまうほどの、圧倒的な存在感でステージのトリを飾るのだ。
子供たちも食い入るようにステージの世界に入り込んでいる。
うちの夫はこのビデオを見ながら涙をボロボロこぼしていたけれど、よ
くわかる。感動でもう胸がいっぱいになって、震えてしまう。

「エンターテイメントって心のより処、なくてはならないものだよね〜」
とM穂ちゃんが言う。
本当にそうだと思う。
癒されたり、元気をもらったり.....ふっと現実から抜け出して、心の栄養
をいぱいににして、明日も生きていくのだ。
うん、そう。音楽って最高だ!!







2010年6月24日木曜日

キノアのタブレ

連日の外食、暴飲暴食?にさすがの胃腸も少々お疲れ気味。
気のせいか、身体がもっと優しいものを〜!と悲鳴を上げて
いるように感じる。
それはそうだ。食べたいものを好きなだけ食べていていい
わけがない。時には身体の声に耳を傾けてあげなければ....。
そんなことを考えて、今日は久々に家ごはんとなる。

薄ら寒いFETE DE LA MUSICが終わった翌日から、案の定
パリは真夏のような素晴らしい快晴が続いている。
なにかさっぱりとしたサラダっぽいものが食べたい気分。
ハーブをたっぷり入れて思い切りヘルシーにして......。
そうだ、今夜はキノアのタブレを作ろう。


プツプツの食感がくせになる

キノアのタブレ
 
材料/4人分
キノア       1カップ
干しレーズン     大さじ2
アーモンドスライス  大さじ1
バジリコ       1束  
イタリアンパセリ   1束
オリーブオイル    大さじ2
メープルシロップ    小さじ1
レモン汁       好みで
塩、こしょう     適量

1.キノアはよく洗って、メーカーの表示に合わせた分量の
 水を加えて炊く。炊きあがったキノアは冷ましておく。
2.干しレーズンは水少々を加え、軽くレンジにかけて柔ら
 かくして、大きめのみじん切りにする。
3.バジリコ、イタリアンパセリは細かいみじん切りにする。
4.ボウルにキノア、レーズン、その他の材料を全部入れて
 よく合える。塩、こしょうして味を整える。

キノアは南米アンデスの穀物で、アミノ酸のバランスがとて
もいい健康食。プツプツした食感がクスクスに似ていて、
子供たちにも人気なので、うちではサラダやリゾットにした
りとよく食べる。自然食品を扱うお店では豆類とお米をミッ
クスしたものなど、キノア関係の食材が充実していてとても
便利。
またどんなハーブも合うので、コリアンダーやレモングラス
でアジア風にしても面白いし、中に加える野菜によってレシ
ピの幅も広がります。お試しあれ。


キノアは小麦アレルギーにも安心できる穀物

2010年6月23日水曜日

ライヴ/STONE TEMPLE PILOTS

たくさんの名ライヴが行われた伝説のバタクラン


今夜は久々のライヴ。
Stone Temple Pilots、しかも場所は伝説のライヴ会場Bataclan。
これは絶対に見逃せない、お宝ライヴだ。
Stone Temple Pilotsは90年代のグランジを代表するサンディ
エゴのバンドで、当時は絶大な人気だったのだが、メンバーの
ドラッグ問題などで解散状態に....。そして10数年経ったいま
同じメンバーで再結成となったのだ。

開演時間20分前にライヴ会場に着くと、すでにものすごい人。
ドイツやイギリスからこのライヴのためにツアーバスが何台も
来ていて、再結成とはいってもさすがの人気。
軽くとなりのカフェで1杯飲んで、会場へ。
う〜ん、熱気ムンムン。オープニングを待つこの雰囲気、大スキ。
最前列を目指して、人の間を押し分け進んでいく。
この辺のゆるさは、フランス人のいいところ?!
後から押し入ろうとする私たちに、文句も言わず場所を空けて
くれる。でも最前列だけは特別で、ここを陣取っている人たち
は、開演の何時間も前から並んで、会場と同時に真っ先に最前列を
目指す。ビールなんて飲んでトイレに行きたくなってしまったら
大変だから、それこそノドが乾いても、飲まず食わずでじっと開演
を待つ。そう、気合いが全然違うのだ。

お腹ポッコリもご愛嬌?!
汗が飛び散る白熱のステージ
10本近いギターを持ち替えてプレイしたDean

客電が落ち、懐かしい昔のヒットソングでオープニングがはじ
まった。お客の年齢層は意外と高く、35〜45歳のグランジ
世代が多いが、中には10代のRockキッズの姿も。
久々に見るバンドのメンバー.........様相が著しく変化していているで
はないか。ボーカルのScottのお腹周りはポッコリ! ギターの
Deanは逆に渋みを増していい雰囲気だけど、ちょっと寂しい気分。 
それでもパワフルなステージは円熟さを増し、SEX TYPE THING
の時はもう最高潮。素晴らしかった。

2時間近いライヴが終了したのは23時すぎ。
もう汗だくでヘトヘト。まるで一緒にステージを終えたような
脱力感.....。
ライヴって本当にいい。現実なんて全〜部忘れて、あるのは目
の前のステージの世界だけ。


若者たちはライヴの後、このバスで自国に帰っていく。

暑くも寒くもない、涼やかな風が心地いい夜。
ライヴの余韻に浸りながら、1時過ぎまで友だちとテラスでおしゃ
べり。いい夜だった。















2010年6月21日月曜日

お土産

ロシェットは焼き鳥、ブダンは腸詰めソーセージ

日本へ帰国る前になると、いつも頭を悩ませるのがお土産。
パリにあって東京にないものなんて、もうないんじゃないかと
思うほど、何でも揃っている。
壊れモノはエアクッションで包んで、生モノは真空パックにし
て大事に持ち帰ったものが近所のスーパーに並んでいたりする
と、本当にがっかりする。
だからといって、手ブラというのも寂しい。
1年ぶりに帰るんだもの、なにかちょっとした手土産を持って
帰りたいと思う。

あれこれ考えた末、結局落ち着くのはいつも食べモノだ。
うれしいことに、フランスはグルメの人に喜ばれる食材が山ほど
あるし、そうでない人にもパッケージのかわいいお茶やお菓子が
たくさんある。
そこで必ずお世話になるのがBON MARCHEの食品館 La grande
epicerie。有名ブランドはもちろん、産地直送の限定食品などここ
で大抵のものは揃ってしまう。

それでも夏場だから、選ぶモノは限られる。
チョコレートは溶ける心配があるし、生ハム類も要冷蔵だからすぐ
に会う人でないと難しい.....。しかもお土産の数は40個近い、予算
にだって限りがある。
そんなことを考えながらウロウロすること1時間半、取りあえず
すぐに会える人には真空パックになったタパス、それ以外の人に
はお茶、ハーブ系の調味料、焼き菓子など.....と取りあえず落ち着く。

レンジで温めるだけのこのタパス、ブロシェットやブダンなど6
種類ほどあって、味もなかなか本格的なのだ。
パッケージのデザインもかわいくて、値段も1.9Eurosと手頃。
2、3個セットであげてもいいし、ワイン好きの友だちにぴった
りのお土産が見つかって、ホッとひと安心。
でもこのタパス、要冷蔵なのですぐ会える人に限定されるのが
残念だ。


夜10時過ぎ、カフェの外にも人が溢れている

夜は食事の後、ひさびさにマレ界隈を散歩する。
今夜は夏至。一年で一番日が長いこの日、フランスではFETE DE
LA MUSIC という音楽祭がある。
プロもアマチュアも、街のあちこちで夜遅くまで音楽が流れている
楽しいお祭り。でもなぜか毎年、天気が悪い。
今年も雨こそ降らないものの肌寒く、見物人の中にもコート姿が目
立った。ビールの売れ行きも、いまひとつだったんだろうな......。


真新しいギターが微笑ましいリセのboysバンド

さすが年期の入ったおじさまバンドは上手い

2010年6月20日日曜日

日曜日のマルシェ

シャクヤクやバラは10本で10〜15ユーロ

木曜日と日曜日の週に2回、近所に大きなマルシェが出る。
パリで最も規模の大きい市場らしく、食材を中心に250件近い
店が連なり、近所の住民だけでなく、カメラ片手の旅行者も多く
それはそれは活気があっておもしろい。

今が旬の見事な新ニンニク


我が家からマルシェまでは、歩いて3分の距離。
市場の活気が聞こえて来るような気がして、日曜日の午前中は
いつまでも寝坊していられない。起きるとシャワーを浴びて、
すぐに買い出しに走るのが日課になってしまった。


アーティチョーク、インゲン、ズッキーニ.....
アスパラの季節もそろそろ終わり


一番の目的は、なんといっても魚屋。
パリは新鮮でいい魚を見つけるのが難しく、なん件かいい魚屋も
あるのだが、あまりに値段が高くて普段はなかなか手が出せない。
なのでマルシェに行くと、まずはいつものお気に入りの魚屋へ直行。
イワシやサバなど青魚ものを少し買い、その季節の白身系の切り身
を買い足す。1週間分をキレイにzipロップに小分けして、冷凍庫に
ストックしておくととても便利なのだ。
魚屋の後は八百屋。
季節を感じるには、マルシェの八百屋に行くのがいちばんだろう。
あるある....春から初夏にかけて旬の、色とりどりの野菜が溢れている。
今晩は何を食べようかな〜? 
ワクワクする楽しい時間なのだ。






2010年6月18日金曜日

I家のごはん


夕べは日本食レストランKAIで、日本から来ているJくんとその
仕事仲間たちと食事。ひょんなことからI夫妻&アシスタントく
んも合流することになり、予定より大人数でシックなレストラン
がいきなり居酒屋状態?で、大いに盛り上がる。
店の女将K子も久々に上機嫌で、intimeな楽しい夜だった。

夕べの余韻を引きずりながら、今夜も同じ顔ぶれでごはんをする
ことになり、I夫妻のお宅に向かう。

I家と我が家はヴァカンスやお正月、クリスマスのような節目
の時には、いつも一緒に祝う間柄。何かと頼りにしている親し
い友だちだ。
ご主人のM人さんはヘアアーティスト、アート系の学校に通う
一人娘のAちゃん、奥様のY子さんは料理上手で有名で、いつも
気さくにごはんに誘ってくれる。

到着すると、既にみんなシャンパン&アペリティフがはじまっ
て、話題は当然のように前日のワールドカップ、フランスの
敗戦について。フランスはかつての優勝国なのに、今回はいま
ひとつ盛り上がらない、みんなもう冷めてしまっているようだ。

プリプリのイワシのマリネ

「A table!」 の声でテーブルへ。
今夜は和食。イワシのマリネ、白アスパラの前菜がテーブルに
並ぶ。I家はお料理だけでなく、器や盛りつけにもセンスがあっ
ていつも楽しみだ。そう、M人さんは趣味で陶芸をやっていて、
週末を過ごすフォンテンブローの田舎の家には、アトリエと窯
を揃えるほどの熱の入れようで、かなり本格的に器を作ってい
るらしい。
この田舎の家もとてもステキなので、次の機会にまた紹介した
いと思う。

人が集まるときにピッタリの大皿料理

続いて古伊万里の大皿に盛られた豚しゃぶ。
ショウガと大葉の薬味が効いていて、夏にぴったり。
お肉もすすむ。
シジミごはん、焼き海苔、昆布の佃煮.....とパリではなかなか手に
入らない和の王道に、身体も心もほっと落ち着く気分。


今が旬のさくらんぼ

子供たちはパソコンで仲良くお勉強?!

夫婦ともに人をもてなすのが好きで、I家にはいつも人が集まって
いる。そして来た人みんなが美味しく楽しく、居心地よく喜んで
帰って行く。
おそらくこの家は、こうやって人がいつも出入りして楽しい時間を
過ごして行くことで、自然といい気が流れているのだと思う。
それが人を心地よく、また来たいと思わせるのだろう。
特別なことをするわけじゃない。肩肘張らずに、普段のI家のごはん
にちょっと仲間入りさせてもらったような...そんなホッとした時間
を自然にもてなせたら本当にステキなこと。

我が家もさりげなくできるようになりたいと思う。































2010年6月17日木曜日

白樺オイル

信頼できるドイツの自然派化粧品 VELEDA

このところずっと気になっていたマッサージオイルがある。
Bouleau 白樺オイル。
白樺はフランスでもよく見るけれど、この葉の成分に美容
効果があるなんて考えたこともなかった。
しかもデトックス、セルライト退治にものすごく効果がある
らしく、この時期薬局などでスリミングオイルと大々的にプ
ロモーションしている。
ヴァカンス前、今ならまだ間に合うかもしれない?!と
早速買いに走る。

白樺は「母なる樹木」とも呼ばれ、伐採や山火事で裸になっ
た大地にも真っ先に生えるほどの生命力で、古来から美容薬
として使われていたらしい。
効能欄には、白樺の若葉の成分が体内循環を促し、老廃物を
押し出してくれるとある。
なるほど....森林をイメージさせるグリーンのシンプルなボト
ルは、化粧品というよりもお薬?!という印象。
期待できそう。

脚の甲から膝に向かって軽くリンパマッサージ。
柔らかい柑橘系の香りで、ベトつきもなくさらりと軽い感触。
森のエネルギーをもらったようで、心も身体もすっかりリ
ラックス。なんだか気のせいか、身が軽くなったような...。
同じ白樺シリーズから出ている樹液のドリンク剤も気になる。
夏までもうあまり時間がないし、外側、内側からダブルで
白樺エキス攻めといくか?

ドイツの植物系自然化粧品のWELEDA ヴェレダは、成分も
信頼できて値段も手頃。シリーズで種類もたくさん出ている
ので、気軽に楽しめるのがうれしい。
時間に余裕のある夜は、眠る前のお楽しみにワイルドローズ
のバスミルクもオススメ。バラは保湿効果が高いといわれて
いるように、優雅なバラの香りで肌もしっとり。
そのままベッドにもぐって、あ〜極楽!













2010年6月16日水曜日

Kenzoさんのexpo

デザイナー引退後、住まいをモナコに移し、アーティストとして活動
をはじめたKenzoさんのエクスポジションのヴェルニサージュに出かける。

ギャラリーに入りきれないほどの人


あれ〜、自画像?! 
展示された8点の作品は、お能の装束姿のKenzoさん自身。
ファンタジーで詩情的でKenzoさんらしい。




会場はピエール カルダン氏のギャラリー
ギャラリーのオブジェに負けないくらいインパクトある作品

テレビや雑誌のインタビューで身動きできないKenzoさんを待つこと30分。
KENZO時代の懐かしい友だちもたくさん来ていて、ちょっとした同
窓会の雰囲気。
タイミングを見つけて軽くご挨拶して早々に退出する。

70歳過ぎとはとても信じられない、容姿もエネルギッシュな精神力
も本当に素晴らしい。Bravo Kenzo!!

帰り道、軽くお寿司をつまんでいく。
ワールドカップのせいか、レストランは意外と空いていた。














2010年6月14日月曜日

豆腐のカプレーゼ



今日はアペリティフにぴったりのレシピをひとつ紹介します。

豆腐のカプレーゼ

材料/4人分
木綿豆腐     50g
マスカルポーネ  50g
バルザミコ酢   小さじ1 
薄口醤油     小さじ1
オリーブオイル  大2
塩、こしょう   適量
すりごま     少々
トマト      中2個
バジリコ     カプレーゼの個数分

1. 木綿豆腐はしっかり水切りしておく。
  マスカルポーネは室温にしておく。 
2. 豆腐とマスカルポーネ、バルザミコ、薄口醤油を
  ミキサーにかけてクリーム状にする。 
  (好みで塩、コショウを効かせても)
3. スライスしたトマトにバジリコ、2の豆腐をのせる。
  すりごまを飾り、オリーブオイルをたっぷりかけて食べてみて。
   

チーズが苦手な人もOK、子供にも喜ばれるさっぱり系の
おつまみ。トマトの代わりにズッキーニやナスなど、焼き野菜に
も合うのでは?!
モツァレラというより、白和えに近いヘルシーな食感がよかった
のかな? イタリア人も最初は不思議そうな顔だったけど、口に
してすっかり気に入ってレシピを聞いてくれた日伊合作おつまみ。
お試しあれ〜。







2010年6月13日日曜日

帰国する友だち家族


日本へ帰国する友だち家族を招いて、一緒に食事をする。

自身のブランドで洋服を作っているデザイナーのY夫妻が、この夏
20数年のパリ生活にピリオドを打ち、これからは仕事の拠点を
東京に移し、家族ともに新たな生活をはじめるという。
Y夫妻と私が知り合ったのは、もう20年も前のこと。
共通の友だちの家で一緒に食事したのが最初だったと思う。
パリで暮らす日本人、同じモードの仕事をするモノ同士、そして
お互いに子供が生まれてからは家族ぐるみで、とても仲良くお付き
合いしてもらった。

彼らの帰国がいよいよ近くなり、徐々に寂しさを感じるこのごろ。
なにか心に残るような贈りモノをしたい.....
夫とあれこれ考えた末、彼らがパリ来た年のワインを用意して、
懐かしい話をしながら、みんなでゆっくり食事をすることにした。
なかなかいいアイデアを思いついた! 
私たちはすっかり意気込んでワイン探しをはじめた。
しかしこれが意外と難しい。
まず彼らがパリに来た年、ご主人のTちゃんが86年。奥さんのYちゃん
が来たのはその2年後?で、滞在許可証が出たのが?年と、年代が
はっきりしないのだ。
じゃ、二人が結婚した年にしよう。
次に91年もののワインを探すが、91年は歴史に残るほど出来の
悪い年だったらしく、ほとんど残っていないという。
知り合いのワイン業者や店を探しまわった後、ついに探し当てたのが
ブルゴーニュの VOSNE ROMANEE 89年。
89年、そう私たちが出会った記念すべき年! 結果、オ〜ライ!

ラベルはシートに貼って記念にプレゼント


日曜日の夕方、まだ太陽の日差しが残っている早めのアペリティフ。
仲良し日本人のM奈ちゃんとSスケくんは、なんと浴衣に下駄履き姿
で登場。
東京では人形町に住む予定のY家を送り出すため、下町風?!に盛装
しててきてくれたのだ。
なんて粋なことしてくれる友だちだろう....胸が熱くなってくる。

衣は薄く、歯ごたえを残して...


いまが旬の極太ホワイトアスパラ

トロトロ&クリーミー、癖になるおいしさ!



まずはシャンパンで乾杯!
今日はイタリアン、夫婦合作でもてなす予定だ。
クルジェットと花の天ぷら、ホワイトアスパラ、ブラータなど、
野菜系の前菜ではじめる。
花付きの極細クルジェットは、オーガニックのマルシェで発見
したもので、この季節にしか出てこない。
花の中をそっと洗っていたら、出てくる出てくる小さな蟻が。
無農薬の証しということか。
ホワイトアスパラはシンプルにオリーブオイルとバルザミコで。
巨大なモツァレラ、ブラータは南イタリア、プーリア地方から
週一度パリに空輸される、とてもクリーミーなチーズで、深めの
お皿の中でナイフを入れないと、中のクリームがこぼれてしまう
ほどフレッシュ。


もう少しタコが薄く切れたらよかったのに...


その後は、タコのカルパッチョ。
セルフィーユとケッパー、オリーブオイルであっさり。
ゆずコショウと白ダシにゆず酢を合えた和風ソースも作ってみた。
これもいける。刻みユズがあったら最高だ。
でもタコが思ったより固くてがっくり。タコの茹で方って、本当
に難しい。
スペイン人は柔らかくするためにタマネギを一緒に、イタリア人は
コルクを入れて茹でるというけれど、期待したほどの効果はなかっ
た。今回ネットで調べたところ、重曹を入れて柔らかく、タコの赤
みをより出すには緑茶を入れると出ていた。
両方入れてみたけれど、これもまったく効果なしでがっかり。
我が家はみんな揃って大のタコ好き。柔らかく上手に茹でる方法を
もっと研究してみよう。

さて、前菜の後はイベリコ豚を軽くグリルして。
続いて夫のお得意パスタ。
今夜はレンコンのペペロンチーニを初披露。
レンコンにしっかり味がついていて、ニンニクオイルと上手く絡んで
いる。シャキシャキの食感も小気味よく、なかなかいい組み合わせ。
BRAVO!

あっという間に時間が過ぎていく。
懐かしい話というよりも、話はこれからのことで盛り上がる。
そうパリと東京、どこにいても私たちは変わることないだろう。

ありがとう、Y家のみなさん。
東京に帰ったときには、美味しいところ連れて行ってね〜!
















2010年6月11日金曜日

ナポリおやじのイタリアン


近所にナポリのイタリア人がやっている、けっこう美味しい
と評判もイタリアレストランがある。
20人も入れ満席になってしまうほどの狭い店内は、ほとんどが
常連客でいっぱい。カードは使えない、受け取るのは現金と
小切手のみ。それでも夜は予約をしないとコンプレ(満席)な
ほどの人気だ。

ご近所なのでちょっと気軽にイタリアンという時に我が家も
月に1、2度食べに行く。メニュには野菜や魚介を基本に、
イタリアンの定番メニュが並んでいるが、その日の素材やオヤジ
の気分で内容は微妙に違っていて、毎回意外な組み合わせの発見
があっておもしろい。

ボリュームいっぱいのアンティパスト

今日は美味しいモノ大スキ友だち、N子ちゃんとM理ちゃん、
その友達で日本から来ているY子さんとランチ。
「お腹ペコペコ〜!」
席に着くと同時に、メニュも見ずにまずは前菜の盛り合わせ、
アンティパスト ミストを注文する。
田舎パンの上にトマトとニンニクがのったブリュスケッタに、
モツァレラや生ハム、野菜のマリネがどっさりのった大皿が登場。
マリネはオリーブオイルと塩味が程よく、野菜の甘みが絶妙な
バランスだ。
これだけの種類の野菜のマリネを家で作るのは大変だ。
だから私はイタリアンに行くと必ずこの前菜をまず注文して、その
店の評価を決める。それほど店によって酸味が多すぎたり、ナマっ
ぽかったり、漬かりすぎてたり違いがある。そう、漬け物のように。
その点で、このオヤジの店はパーフェクト! 
私の好みにピッタリなのだ。


大皿を前に食事しながら、私たちの話題は食べモノ〜美容ネタと
話が尽きない。女友だちとのこんなお気楽なランチは、最高の
ストレス解消でエネルギー補給となる大切な時間だ。

アスパラと生ハムのパスタ
魚介のパスタもフライパンごとド〜ンと!

そしてパスタがフライパンごと登場。
アスパラとプトシュートのタリアテーレはオリーブオイルとパルミ
ジャーノでさっぱりシンプル。麺の茹で加減は、さすがナポリ人。
絶妙な頃合いだ。
もうひとつのパスタ、魚介のパッパデーラはアサリにムール貝、
ラングスティーヌがどっさり。ちょっと4人で頼みすぎ?! 
さすがの私たちもあまりのボリュームにビックリで、魚介だけ拾って
食べることに....。ごめんなさい。

花屋の店先にも初夏の香り

ランチの後は少し身体を動かさなくちゃ。
食べすぎた胃腸の消化も兼ねて、少し近所をブラブラ散歩する。
花屋の店先には紫陽花、朝顔、桔梗、野バラ、ジャスミン....
初夏の涼しげな花が並んでいる。

パリの夏は短いけれど、爽やかで清々しい。
そんな気持ちのいい午後だった。














2010年6月10日木曜日

根キャベツ


Chou rave シュウ ラヴ 根キャベツと呼ばれるこの野菜をご存知
だろうか?
見た目はカブのようだけど、香りはキャベツに近い。
大抵、コロッと葉を切ったカブのような姿で売られているのだが、
昨日のチボーさんの市場で見つけた根キャベツは、見事な葉付き。
店のオジさんがおいしい食べ方を親切に教えてくれた。


見た目はカブ、味はキャベツ。
洋でも和でもどちらも合いそう。

薄く皮を剥くと、中身は微かに緑がかった白。
これを細かい千切りにして、下の方の柔らかそうな葉と茎の部
分も刻んで入れちゃおう。
軽く塩コショウして、オリーブオイルとレモン汁、ワインヴィ
ネガー、そして気分でフヌイユなんかのハーブも入れてみよう。

思ったより水分も多く、シャキシャキした歯ごたえ。
キャベツに似た甘みにレモン汁がキリッと効いて、感動のおいし
さだ! 
雨が降ったりやんだりの季節には、こんなシンプルで爽やかな
サラダがうれしいな。 




2010年6月9日水曜日

ジョエル チボーさんの野菜

パリにしては珍しく、雨がしとしと降ったりやんだり。
空気が湿っていて、パッとしないお天気だ。
こんな日は、なぜか無性に野菜が食べたくなるのは、私だけだろうか?
「そうだ、チボーさんの野菜を買いに行こう!」
そう思い立って、すぐにバスでイエナのマルシェに行くことにする。

瑞々しい旬の野菜たち
ハーブの種類もこんなにたくさん!
マスタードの葉っぱはサラダで

星付きレストランのシェフ御用達のチボーさんの有機野菜は、レスト
ランの野菜メニュにもその名前が冠されてしまうほど有名で、水曜と
土曜日の週2回、イエナのマルシェに出店している。

今日も瑞々しい野菜たちがたくさん並んでいる。
型も大きさもいびつだけれど、葉っぱも茎もしっかりしていて、どれ
も生命力に溢れてるじゃないか。
この野菜を食べてたら、鬱陶しい曇り空なんて吹き飛ばすくらい、
元気いっぱいになれそうな気がする。

本日収穫の野菜。バジリコもこんなに立派!



そう、今夜はまたまた夫の仕事仲間が3人来る。
当然、日本食を期待してるだろう。
野生のアスパラをおひたしにして、根セロリは浅漬け風にしよう
かな....。
ここの野菜を見ているとあれもこれも、ワクワクしてつい買いすぎ
てしまう。
そんなわけで今日はチボーさんの野菜を中心に、メニュを考える
ことに。

アペリティフにトマトとお豆腐のカプレーゼ。ミニサイズの野菜は、
スティックにしようかな。旬の野菜本来の味の邪魔になるから、
ディップは作らず、シンプルにゲラントの塩で食べてもらおう。

一応、ランデヴーは20時半。
パリで夕食に人を招く時は、大抵このくらいの時間からはじまる。
もちろん子供たちは翌日学校があるし、早めの夕食を済ませて来客に
挨拶したら自室へ。あとは大人たちの時間だ。
どこの家庭もこういう躾はきっちりできていて、なかなか感心する。

時間より10分遅れでやって来たシヴィル&ミッシェル夫妻は、バ
ルコンに咲いていたという花を抱えて登場。
jardins des roses。素晴らしい野バラの香り!
初夏の雨上がりにぴったりのソバージュで甘い香りだ。
その後、40分遅れでRuthが到着。
このくらいの遅れは、パリじゃ遅刻にならない。よくあることだ。
さあ、ようやく揃った今夜の顔ぶれ。


バルコンで育ったRoses des Jardins


今夜は冷たいスープでスタートだ。
サツマイモとゴボウのビシソワーズ。どちらもフランスでは手に入ら
ない野菜だけど、日本から届いた乾燥ものがあったので、戻して
長ネギと一緒に炒める。コンソメと豆乳を加えて、隠し味にみそも
ちょこっと入れて。はじめて作ったけど、サツマイモの甘みとゴボウ
の香りが絶妙、意外といけるじゃないか。

野生のアスパラは今がまさに旬

極細のインゲンはアルデンテで!


続いて野生のアスパラのおひたし。軽く茹でて、白ダシと柚子コショ
ウで合える。
ローストビーフとインゲンの和え物は、ダシ醤油と粒マスタードで
あっさり。
友だちに好評だった、山椒風味の蒸し鶏もまたまた登場。
山椒の実とみりん、ダシ醤油を混ぜたこのたれ、どうもフランス人の
好みに合っているらしく、この夜も大好評。やや甘みを効かせたコク
のあるソースが、鶏肉にしっかり絡み、山椒の実がいいアクセントに
なっている。
最後は、シソごはんと海苔でさっぱりと。

手みやげに頂いた、FRONSAC / CHATEAU MAGONDEAU BEAU
LITEの1989年も素晴らしく、今夜も美味しく楽しい夜でした。