早いもので、もう金曜日。
一週間があまりにも早くて、もう本当にいやになる。
午後、Nちゃんと待ち合わせして友だちの誕生日プレゼントを探しに
merciへ行く。
ここはファッションからインテリアまで、他ではあまり見つからない
雑貨や家具があって、いつもワクワクする。
正面、パンサー柄のコーナー |
ノスタルジックな色合いのお皿... |
オシャレなM帆ちゃんに気に入ってもらえるプレゼント...
着るものだけでなく、家で使うものも抜かりがないって感じだし...
ちょっと緊張する。
Nちゃんとあれやこれや迷った末、北欧風のキレイな色合いのお皿と
セルヴィエットと合わせて買う。
これで安心。ウフフッ、早く渡したいな〜。
翌日の土曜日、今日はNちゃんの誕生日。
ひさびさに最強女子が集合する。
しかも、この夜はNUIT BLANCHEの日。
NUIT BLANCHEとは、パリ市が主催する現代アートのイベントで
街のあちこちで朝まで催しものが行なわれる。
みんなでお洒落をして外に繰り出そう!ということになった。
それなのにそれなのに...朝から雨。
プレゼントの入った大きな紙袋を持ち、傘をさしてバス停に向かう。
待つこと10分、15分...バスが来ない。
約束の時間まであと10分。
これじゃEcole Militaireまでとても間に合わない。
運良く空車のタクシーを見つけ、乗り込む。
ところがセーヌ河沿いは大渋滞。
まったく先に進む気配はない...。
歩いてわずかのSt-Michelまでたどり着いた時には、すでに
20分が経過...料金メーターは24€だと?!
もうダメダメ〜、車は諦めよう。
土砂降りの中を走って、とりあえず地下鉄の階段を降りる。
ふ〜ッ、さてさてEcole Militaireまでは何番線だ?!
ところがこんどは近視用のコンタクトレンズをしているせいで、
地下鉄の路線図がぼんやりしか見えない。
いや〜、歳をとるってもうホントにイヤ。
横にいた親切そうな兄ちゃんに訪ねる。
まずはRER郊外線でInvalidesへ、そこからメトロに乗り換え。
Ecole Militaireってこんな遠かった?
パリってこんなに広かった?
メトロはなぜだか間引き運転...しかも通勤ラッシュ...。
もうプレゼントの紙袋はグジャぐじゃ、ブーツもお帽子も
ビショびしょ...みんなを1時間近く待たせちゃっているし...。
涙が出そうになってくる。
やり場のないこの気持ち...家に帰りたい...。
こんな日は外なんて出るべきじゃなかったかも。
パリなんて大キライ...。
メトロのホームから泣きたい気持ちを抑えながら、メールする。
ところが、こんな思いをしているのはわたしだけじゃなかった。
なんとT子もコンコルド広場の大渋滞に巻き込まれ、家を出てから
1時間半...もう車を捨てちゃいたいと泣いていた。
そんなこんなでレストランに全員が顔を揃えたのは、21時すぎ。
このお店、2回転するので、21時半には出てほしいと予約する際に
言われていた。
さぁ、急いで食べるよ〜!
鱈のコロッケ |
バスク風チピロン(小イカ) |
セップ、ムール、ポティロン... |
マテ貝、烏賊... |
ものすごい勢いで食べて飲んでおしゃべりして...
さっきまでの怒りはすっかり消えていた。
この日のレストランはバスク料理の人気店、POTTOKA。
スペインとフランスの美味しいところをミックスしたような
地方色豊かなバスク料理は、パリの食通のあいだでも人気がある。
ケータリング会社を運営するNちゃんも日々、新しいレストランの
開拓、料理の研究に余念がない。
いつも満席らしい |
バスク名物 Brebisのチーズと黒サクランボのジャム |
キャラメリゼした胡桃とマスカルポーネが絶品 |
大雨と交通渋滞のせいで、次のお客さんたちも遅れている様子。
しかりデザートまで食べて、早々にお会計する。
さて、どこへ繰り出そうか...といっても、この雨だし...。
けっきょく近所のNちゃんの家に行き、年代物のポルト酒を
開けて飲むことに。
美味しい〜!
極上のポルト酒のせいか、ハイヒールを脱いでカナッペの上で
まったり...真夜中の密談に盛り上がる。
1時...2時...、誰ひとり帰るといわない。
秋の夜長.....外は雨.....大人の時間。
やめられません。
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