2012年10月7日日曜日

大人の時間


早いもので、もう金曜日。
一週間があまりにも早くて、もう本当にいやになる。

午後、Nちゃんと待ち合わせして友だちの誕生日プレゼントを探しに
merciへ行く。
ここはファッションからインテリアまで、他ではあまり見つからない
雑貨や家具があって、いつもワクワクする。

正面、パンサー柄のコーナー
BOBOな雰囲気がいい
ノスタルジックな色合いのお皿...

オシャレなM帆ちゃんに気に入ってもらえるプレゼント...
着るものだけでなく、家で使うものも抜かりがないって感じだし...
ちょっと緊張する。
Nちゃんとあれやこれや迷った末、北欧風のキレイな色合いのお皿と
セルヴィエットと合わせて買う。
これで安心。ウフフッ、早く渡したいな〜。


翌日の土曜日、今日はNちゃんの誕生日。
ひさびさに最強女子が集合する。
しかも、この夜はNUIT BLANCHEの日。
NUIT BLANCHEとは、パリ市が主催する現代アートのイベントで
街のあちこちで朝まで催しものが行なわれる。
みんなでお洒落をして外に繰り出そう!ということになった。

それなのにそれなのに...朝から雨。
プレゼントの入った大きな紙袋を持ち、傘をさしてバス停に向かう。
待つこと10分、15分...バスが来ない。
約束の時間まであと10分。
これじゃEcole Militaireまでとても間に合わない。
運良く空車のタクシーを見つけ、乗り込む。
ところがセーヌ河沿いは大渋滞。
まったく先に進む気配はない...。
歩いてわずかのSt-Michelまでたどり着いた時には、すでに
20分が経過...料金メーターは24€だと?!
もうダメダメ〜、車は諦めよう。
土砂降りの中を走って、とりあえず地下鉄の階段を降りる。
ふ〜ッ、さてさてEcole Militaireまでは何番線だ?!
ところがこんどは近視用のコンタクトレンズをしているせいで、
地下鉄の路線図がぼんやりしか見えない。
いや〜、歳をとるってもうホントにイヤ。
横にいた親切そうな兄ちゃんに訪ねる。
まずはRER郊外線でInvalidesへ、そこからメトロに乗り換え。
Ecole Militaireってこんな遠かった?
パリってこんなに広かった?
メトロはなぜだか間引き運転...しかも通勤ラッシュ...。
もうプレゼントの紙袋はグジャぐじゃ、ブーツもお帽子も
ビショびしょ...みんなを1時間近く待たせちゃっているし...。
涙が出そうになってくる。
やり場のないこの気持ち...家に帰りたい...。
こんな日は外なんて出るべきじゃなかったかも。
パリなんて大キライ...。
メトロのホームから泣きたい気持ちを抑えながら、メールする。
ところが、こんな思いをしているのはわたしだけじゃなかった。
なんとT子もコンコルド広場の大渋滞に巻き込まれ、家を出てから
1時間半...もう車を捨てちゃいたいと泣いていた。

そんなこんなでレストランに全員が顔を揃えたのは、21時すぎ。
このお店、2回転するので、21時半には出てほしいと予約する際に
言われていた。
さぁ、急いで食べるよ〜!

鱈のコロッケ
バスク風チピロン(小イカ)
セップ、ムール、ポティロン...

マテ貝、烏賊...

ものすごい勢いで食べて飲んでおしゃべりして...
さっきまでの怒りはすっかり消えていた。
この日のレストランはバスク料理の人気店、POTTOKA。
スペインとフランスの美味しいところをミックスしたような
地方色豊かなバスク料理は、パリの食通のあいだでも人気がある。
ケータリング会社を運営するNちゃんも日々、新しいレストランの
開拓、料理の研究に余念がない。

いつも満席らしい
バスク名物
Brebisのチーズと黒サクランボのジャム
キャラメリゼした胡桃とマスカルポーネが絶品

大雨と交通渋滞のせいで、次のお客さんたちも遅れている様子。
しかりデザートまで食べて、早々にお会計する。
さて、どこへ繰り出そうか...といっても、この雨だし...。
けっきょく近所のNちゃんの家に行き、年代物のポルト酒を
開けて飲むことに。

美味しい〜!

極上のポルト酒のせいか、ハイヒールを脱いでカナッペの上で
まったり...真夜中の密談に盛り上がる。
1時...2時...、誰ひとり帰るといわない。
秋の夜長.....外は雨.....大人の時間。
やめられません。

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