2010年10月6日水曜日

ドイツごはんの夕べ


fashion weekもようやく一段落。
連日の外食続きで胃腸もちょっとお疲れ気味。
あっさりお鍋かなにかで、心も身体も温まりたい気分だった
けど.....今夜はドイツ人のデザイナーKirstenの家にお呼ばれ。
8時半過ぎにシャンパンを持って東駅近くのアパートへ行く。

玄関に出迎えてくれたのはKirstenのパートナーYachine。
最近引っ越したばかりだというアパートは、いったい何部屋あるん
だろう。大きなダブルサロンと書斎、寝室、バスルームがそれぞれ
2つずつ。キッチンに、ドレッシングルーム、トイレが3つ...
なんと190平米もある、まるでミニホテルのような豪邸だ。
繊細なレリーフのモロッコ風シャンデリアがあったと思うと、クー
ルで実質本意のドイツらしいデザイン家具が。あれれ、こっちの壁
にはバンビちゃんの頭が3つ、廊下にもトイレにも小動物たちの剥製
が点々と....不気味?!というのでもなく、まったくスタイルの違うも
のが上手く調和して、不思議な空間を作っている。
何十本ものバカラのキャンドルが揺れる中、今夜は二人が私たちのた
めにドイツ料理をごちそうしてくれるという。

外の喧噪がウソのような別世界

伝統的なドイツの前菜料理

「この間は日本食をごちそうになったから、今日はオレのドイツ
料理を食べてくれ」と3種類の前菜、サラミとジャガイモ、それ
にザワークラフトとソーセージが。
ドイツ人ってやっぱりこんな感じなんだ....少し期待ハズレ?!
でもとんでもない。サラミはスモークしてあって皮はパリッ、中
がねっとり濃厚で今までにない美味しさ。キャベツもローリエの
風味が効いていていくらでも食べれる軽さ。
野菜以外の食材は、すべてベルリンから持ち帰って常備してある
ものらしい。
そういえばパリでドイツ料理のレストランって知らないな。
食材屋というのも聞いたことがない。
アルザス料理に似ているからかもしれないけど、ドイツでも地方に
よって微妙に違うそうだ。当然だけど...。


これぞ男子の料理!ものすごいボリューム。


メインのジビエが登場。
ドイツ語で鳥の名前を言われても判らない...。
マルシェの肉屋でイベリコ豚のような香ばしい香りがして美味しい
と勧められたらしい。
ウズラを少しを大きくしたような野鳥の一種で、赤みがかった肉は
キジっぽいかなりクセのある香り。
きのこと一緒に赤ワインでこっくり煮込んであるのだが、見た目ど
おりものすごい濃厚。ジビエの横には自家製クネル、子牛のすり身
団子と赤キャベツの酢漬けが、これまたド〜ンと盛られている。
我が家なら、この一皿が家族3人分の量。
さすがドイツ人、食べる量が半端じゃない。
190センチ近い長身のKirstenを見れば納得だけど、お鍋であっさ
りいきたかった身体にはヘヴィ...。
完食できなくて、ごめん。許して〜。


サロンの読書コーナー
宝石が散りばめられたYachineのビジュー。全部ホンモノ!
良い心臓、悪い心臓...胃、肝臓、脳、肺。




食後のあと、サロンでお茶を飲みながらまったり。
同性愛者の話になり、ゲイの多くは先天性のもので、右手の
人差し指が薬指よりも長い人はゲイになる確率が高いらしい。
ホントだ〜! 見ると二人とも薬指の方が短い。
私も夫も反対に薬指の方が長い。それが普通らしい。

二人を眺めながら、こんなカップルもいいと思う。
余計なものがなにもない。
ただ二人が恋愛関係にあるという現実の上だけで成り立っている、
フラジールだけど絶対的な関係。精神的にもほどよい緊張感があっ
て、ステキじゃないか....。
帰りの車の中で夫とそんな話をしながら、近頃すっかりドメスティッ
クになりつつある自分たちの怠慢さを反省。

家に着くなり、夫が真っ先にひとりで先に寝ていた息子の右手を確か
めて「よかった。薬指の方が長いよ....」と。
なんだか私もホッとした。

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