2010年9月29日水曜日

気まぐれ愛情弁当


食器棚の整理をしていたら、お弁当箱がでてきた。
そういえば、こんなのあったっけ。忘れてた〜。
何年か前に日本に帰省した時、たまにはお弁当もいいなと思っ
て、食洗機でも洗える漆風の男前なお弁当箱を買ったのだ。

夕飯の後、「明日お弁当作ろうか?」となに気に聞く。
思いがけない妻の発案に、二つ返事で食いついてくる夫。
毎日代わり映えのしないカフェ飯に、いい加減飽きていたらしい。
毎日なんて冗談じゃないけど、週一くらいだったら楽しいかも?!
お弁当の彩りや栄養も考えたりして、たまにはにわか良妻?!
らしいこともやらなくっちゃ申し訳ない気もする。

そんなこんなで、いつもより20分早起きしてお弁当作り。
前日のタイ風鍋で残ったイカ豚団子をミニハンバーグにして、
柚子コショウであっさり味付け。冷蔵庫にあった赤ピーマンと
ズッキーニはそれぞれにんにくを効かせたキンピラ風、そして
ウインナーと卵焼だ。
どうだ、これぞお弁当の大道じゃないか!
いや、やっぱりここに唐揚げがなくっちゃ、大道とは呼べないか。
ちょっとずつ余ったおかずで息子のミニ弁当もついでに作っちゃ
おう。今日は午後からバスケットの試合があるはずだから、きっと
お腹を空かせて帰って来るにちがいない。

手作り弁当にシジミのみそ汁(インスタント)のランチ。
Quel luxe !!!
おにぎり1個とおかずが少し入る息子のおやつ用お弁当箱。


たまにはお弁当作りも楽しくていい。
いつまで続くか判らないけど、来週のメニュはもう決めた。

2010年9月26日日曜日

黄金のイカめし


日本語学校の後、頼まれたオリーブオイルを持ってモンパルナス
のM帆ちゃんの家に行く。

玄関を入ると、なにやら煮込みのような食欲をそそる香りが.....。
さっそくキッチンをのぞくと、圧力鍋の中にはプリップリのイカが
ならんでいる。
「今日はイカめし〜!」
え〜ッ、イカめしって自分で作れるの?!
デパ地下で買って食べたことはあるけど、家で作るなんて考えた
こともない。スゴいすごい、プロの料理人みたいだ。
そういえば、M帆ちゃんの手料理ははじめてかも。
ピクニックの時に持って来てくれたちらし寿司は、野生のアスパラ
が入っててとっても美味しかった憶えがあるな...。
でも前回来たときはTOYOのシェフ、Nくんがキッチンに立っていた
し、自分の家でも料理上手な友だちがいると、さらりとキッチンを
任せて本人はまったく無頓着な様子で、飲んだりおしゃべりしてい
たっけ。
ヤッホ〜、今日は楽しみだ。

「まずは子供たちを先に食べさせて、大人はその後ゆっくりね」
クミンで香り付けした鶏のもも肉を焼きながら、馴れた手つきで手
際よくサラダの準備をする。
フランス人のご主人Aもみんなのグラスに白ワインを注いだり、子供
たちの世話を焼いたり....甲斐がいしくって微笑ましい。


ポリポリの食感が最高、キュウリの酢みそ

黄金のイカめし

サーモンのお刺身ではじまった今夜のごはん。
キュウリの酢みそ和え、インゲンのごま和えと家庭的な野菜料理が
続く。瑞々しいキュウリの歯ごたえ、いんげんの繊細な甘み、野菜
はイエナの市場チボーさんの有機野菜と聞いて納得。
やっぱり他とは比べものにならないほど、しっかり野菜の味がする。
薄切り豚のネギ炒め、鴨のローストに自家製の柚子コショウを合わ
せたさっぱりめのお肉料理が続き、いよいよイカめし登場。
大振りで肉厚のイカを探すのに苦労したらしい。
素材選びに時間をかけた丁寧なお料理、器遣い、すみずみまでオシャ
レなM帆ちゃんらしいこだわりが感じられる。
今まだ食べたイカめしの中でも、間違いなくダントツ一番の美味しさ
だった。

ロンドン&パリののみの市で集められたインテリアもステキ
子どもたちのらくがき

なんと明日はM帆ちゃんの誕生日だという。知らなかった。
0時まであと1時間と少し。
慌ててピンクシャンパンを買いに走る。
子供たちもそろそろお眠〜な様子。
目をこすりながらがんばって.....日が明けて
「BON ANNIVERSAIRE!!!」
お誕生日おめでとう。


モデル&イラストは娘のMち8歳
わんぱく盛りの息子V3歳

2010年9月25日土曜日

オリーブオイル 2


またまた極うまオリーブオイルを見つけた。

夕べ食事に呼ばれて行ったPascaleのうちで出されたオイル、
青リンゴのような微かに甘い香りの中にも、野性的な力強さ
があって、あまりの美味しさに思わずのけぞってしまった。
聞けば、ご主人のHervéがブルターニュに行った時にレスト
ランで出されすっかり気に入り、頼み込んで譲ってもらった
ものだという。
ORO BAILEN スペイン、アンダルシア地方のバレイン産で
作られているもので、世界的な賞もたくさん受賞しているら
しい。今までなぜだかイタリア産のオリーブオイルばかりで、
スペイン産には縁がなかった。知らないだけで、他にも美味
しいオイルはたくさんあるだろう。
ワイン同様、オリーブオイルも奥が深くて面白い。


オンラインショップでも買えるらしい

「会議が長引いちゃって、大した用意ができなかったのよ」と申し
訳なさそうに言うPascale。
そういえば、来週からパリコレも始まるんだっけ。
慌ただしい時期なのに、忙しい思いをさせてしまったな....。
この夜、集まったのは靴デザイナー、アタッシュプレス、イベント
のオーガナイザーなど、この業界で仕事するPascaleの友人たち。
みんなが顔を揃えて食事が始まったのは、すでに23時近くだった。



ブラータ&ルッコラのサラダ
オーブンから出てきた子羊のロースト

ヴァカンスのはなし、食事のはなし、そして問題になっている中国の
批判.....とおしゃべりはとまらない。
明日の仕事のことはひとまず忘れて、ワインを片手に大人の時間....。
しとしとと小雨が降る秋の夜、パリの夜は静かに更けて行く。



2010年9月23日木曜日

オリーブオイル

Fattoria di Morello社のオリーブオイル。 
海外発送は1リットル缶のみ 

今朝、イタリアから注文していたオリーブオイルが到着した。
フィレンツェの北、Monte Morelloの丘で作られているこのオイル
を知ったのは5、6年前のこと。
Ricceriというイタリアの老舗生地屋が自家栽培しているオリーブ畑
で極少量、家族や顧客のために作られているものらしく、簡単に
手に入るものではないらしい。
イタリアでは広大な土地を持つファミリーが自家製のワインや
オリーブオイルを作っているという話をよく聞く。
このRicceriもウール素材の名門生地屋として、顧客にはエルメスや
アルマーニなど蒼々たるメゾンが名を連ねている。
なるほど〜、納得。
やっぱり歴史ある老舗の生地屋が作るものは、オリーブオイルだって
しっかりホンモノなのだ。

イタリア人の友だちで、夫の仕事仲間でもあったラファエロが
このオイルを毎年届けてくれるようになって以来、その野性味ある
力強い風味にすっかり惚れ込み、我が家の家宝として大切に味わい
ながら食されてきたのだった。
しかし2年前、突然そのラファエロが亡くなり、以降あれこれ美味
しいといわれるオリーブオイルを試してみたけれど、これ以上のモ
ノに巡り会うことはなかったのだ。

ひょんなことから、この幻のオリーブオイルが買えると知ったのは
ヴァカンス前のこと。
フィレンツェに食材屋を兼ねたレストランをオープンし、インター
ネットでもオイルが注文できるようになったという。
すぐに美味しいもの好きの友だちに声をかける。
「オリーブオイル注文します! 一緒にのる〜?!」
こういう時の反応は、みんな驚くほど素早い。
午前中のうちにほぼ全員回答あり。
で、1リットル缶を22個の注文。送料はみんなで折半することに。


野性味のある力強い風味が好み

オリーブオイルは油というより、風味を加える調味料の一つで
良質で香りの高い新鮮なものは、塩をひとつまみ入れただけで
極上のソースとなる。
どれどれ、さっそくデギュステだ。
濃厚なオリーブ色、トスカーナ産の早摘みらしい青々した草のような
香りがする。サラリッとした軽い口当たりは、以前と変わらず。
あ〜、これこそ至福の味?!

今夜はこのオリーブオイルがメインになるごはんにしよう。
まずは美味しいパンを買ってきて粗塩と一緒に。
完熟トマトでブリスケッタ、バジリコをたくさん入れて
カプレーゼもいいな。









2010年9月22日水曜日

自然療法


9月も半ばをすぎて、ようやくいつもの生活に落ち着いてきたか
な...と感じる今日この頃。
ヴァカンスの間すっかり怠けていた身体も、ジム通いを再開して
そろそろ本調子のはずが、なぜだか身体が重い。
最近、机に向かう時間が長いから、むくみやすくなっているのか
もしれない。手足が異常に冷たくて、血行不良になっている。
ゆっくり半身浴して、白樺オイルでリンパマッサージもいいけど、
身体の内側からなにかしたい気分.....。で、思い出した。
いつだったか興味半分でうけたリンパドレナージュ。
ほとんど肌をなでるだけの軽〜いマッサージだったけど、もうメロ
メロにとろけるような心地よさ。身体と精神は繋がっているとあら
ためて実感した憶えがある。

Anthyllide。
マレにある自然療法の専門店で、アロマやフィトセラピーといった
ナチュラル系の商品の品揃えは、かなりマニアックで他では見つか
らないものがいろいろあって楽しい。
植物療法のスペシャリストのマダムがあれやこれやと説明してくれる
けれど、聞いたことのない植物の専門用語ばかりでまったくちんぷん
かんぷん?!
なんども聞き返す私に、ゆっくりと丁寧に説明を繰り返すマダム....。
こういうナチュラル系のお店の人はホントに辛抱強い。いつも苛々
している近所のパン屋のおばさんとは、えらい違いだ。感心する。


Anthyllide
28.rue du Pont Louis Philippe 75004 PARIS

症状を伝えて、勧めてくれたのは3種類の植物樹脂のエキス。
ビルベリー、サイプレス、トチノキ。
この3つは血液の循環を整える効果があるらしく、冷えやむくみを改
善させるのだという。
中でもトチノキは身体の気を整える作用もあり、免疫力を高めながら
精神と身体のバランスを整えていくのだという。
「はい、これにします」2つ返事で即、決める。


Le Gattilier社は症状に合わせて、
数十種類の植物エキスが揃っている。

トチノキエキスは1回30滴を水に薄めて、これを一日2、3回飲む。
味は微かに甘く、ハーブ水のような香り。おいしいおいしい。

最近、ナチュラル系の健康食品や美容モノを扱うお店が増えてうれし
いけれど、何がホントによくて効果があるのか、正直よく判らない。
香りも好きだし、肌にも刺激が少ないし.....それにひょっとしたらこれ
を機会に身体がすっかり生まれ変わるかも?!というような、根本的
な体質改善も期待できる気がする。
植物の香りや樹脂のエキス、天然石のエネルギーといった、いまひと
つ得体の知れない神秘性も、奇跡的な効果を期待させる理由かもしれ
ない。
植物の生命力を借りて、人間が本来持ている自然治癒力を呼び起こ
す。それによって心身が癒されたり、健康や美容のバランスが整うよ
うになるには、それなりの長い長い時間が掛かるだろう。
でももし本当に自然の力だけでそれができたなら、こんなに清々しい
人間はいない。それこそ超人だ。
現実には子供が熱でうなされていれば、とにかくまずは解熱剤に頼る
し、予防接種だって受けなければ学校にも入れてもらえない。

そんなことを考えながら不条理な現実....いや、その前に自分自身に
つじつまが合ってないと思いながらも、自然療法への関心は止まない。
たまにはインスタントラーメンも食べたいし、即効性のあるアンチ
エージング化粧品だって欲しい。なんだけれど、そればかりじゃダメ
ダメ。時には自然界のエネルギーもたっぷり取り入れて、なにごとも
バランスが大切なのだ。

残念ながらAnthyllideで前にうけたリンパドレナージュは、もういな
いらしい。かわりにドイツの化粧品Dr.Hauschkaのコースがあったの
で、さっそく来週の予約を取った。






















2010年9月21日火曜日

スーパーウーマン


Sからランチのお誘い。
彼が勤めるbureau近くで打ち合わせを兼ねてごはんをということ
になり、国虎屋2で待ち合わせする。

Sはかつて夫と一緒にK社で仕事をしていた仲間で、親しいフラン
ス人の友だちのひとり。
あの頃は毎晩のように夜遊びに飛び回り、スラリッと色白のお坊
ちゃまという雰囲気だったのに、そんな面影はもうどこにもない。
20年の月日を経て、Sは体重100キロの恰幅のいいオーソン
ウェールズ風の紳士へと変貌し、いまや60人の部下を抱える
ブチョーさんになるまで立派に成長したのだ。
そう、人間は日々進化する生きもの。いつまでも若かりし頃の自
分を守りながら、コンサバに生きてはならないのだ?!


やっぱりコレが一番好き。みそ仕立ての国虎うどん
鶏の唐揚げ、甘酢が掛かったサラダ風


食事を終えて、外に出るとギンギラギンの日差し。
暑い。ファーマシーの外の温度計は26℃になっている。
St-Honoré通りを歩いてとらやへ向かう。
どこのカフェもテラスは人でいっぱい。
Coletteも相変わらず人の出入りが多いけど、洋服は売れている
のかな...?! 買い物袋を下げた人がいないから、たぶんここも
そんなに売れてないだろう。
来週からパリコレも始まるというのに、なんだか活気がない。
寂しいな。

とらやに行くと、偶然デザイナーのJさん親子にバッタリ会う。
最近、赤ちゃんが生まれておばあちゃまになられたらしい。
うれしそうに孫の話をしていたけれど、白髪を無造作にまと
めてハイヒールを履いた姿は、60歳をすぎても自信に溢れ
ていてステキだと思う。


サロン ド テは近所の編集者たちにも人気
和菓子も秋の装い

和菓子を箱に詰めてもらい、M香ちゃんのBureauに届けにいく。
トップクラスの写真家やデザイナーとのコラボレーションなどで、
Art Directerとして世界的に活躍しているM香ちゃん。
いつもは子供も交えて家族ぐるみのお付き合いだけど、今回は
仕事でお世話になる。
M香ちゃんの時代を読む感覚、鋭い視点、モードを愛するパッショ
ンにすっかり打ちのめされてしまう。
しばらく封じ込められていた感覚が、呼び起こされたような気分。
やっぱり恐るべし、スーパーウーマンだ。






2010年9月20日月曜日

秋晴れ

気持ちのいい秋晴れが続いている。
午後から気温は23℃まで上がるらしい。
こんな日は、ブラブラなんの当てもなく歩きたくなる。

夕方、打ち合わせを終えた後、マレを少し歩く。
毎日通る道も、カメラを持って歩くと不思議。
いつも見慣れた風景が、なんだか新鮮に見えてくる。



夕方のヴォージュ広場
みんなひなたぼっこ
マロニエもそろそろ色付きはじめるころ....
時刻は17時30分すぎ。
シュリー館の上に広がる9月の空

いつの間にこんなカフェができている....
ヴィラージュ サンポール