2010年6月5日土曜日

フランス人好みの日本食



この数日、素晴らしい快晴が続いている。

季節を問わず日焼けをこよなく愛するフランス人は、
日焼け対策なんて無用?!
どこのカフェのテラスも人、人、人でいっぱいだ。
中には日中からパスティス(南仏のアニス酒)なんて
飲みはじめているのもいる。
この国ではキレイに日焼けした肌は、ヴァカンスに
行った=小金持ちの象徴?!となるのだ。

夕べ、久々にうちにやってきたフランス人たちも、
みんなそろって誇らし気に日焼け自慢をしていた。
Marie José はポルトガル、StephanとChristopheは
マラケッシュとそれぞれヴァカンスから戻ったばかり。
3人ともLVMHでコマーシャルを担当している、夫の
古くからの友だちだ。
仕事で何度も日本を訪れている3人は、大の日本食好き。
パリの日本食レストランのことにも詳しく、柚子や小豆、
梅といったフランス人には、馴染みの薄い食材のことも
よく知っている。
そんな彼らだから当然、和食を期待しているに違いない。
というわけで、久しぶりに張り切ってみた。

里芋のビシソワーズではじまった今夜のディナー。
ジャガイモの代わりに里芋、豆乳であっさり仕立て、
食べる直前まで冷蔵庫で器と一緒に冷え冷えにして
おく。
続いてサーモンとアボカドのサラダ。
これは急遽、変更になったもの。
ホントは生春巻きの皮で包む予定だったのが、時間切れ
でアウト。春巻きのソースもそのまま入れて、乾燥フヌ
イユを散らして誤摩化してみた。
人を呼ぶときは、なるべく時間に余裕を持って準備する
と心掛けるんだけど.......う〜ん、反省!
でも意外と悪くなかったかも?!



お肉好きのStephanのために肉料理を2品。
まずは蒸し鶏。山椒醤油でさっぱり食べてほしかったけど、
フランス人にはもう少し濃厚な方がいいかも?と、山椒
醤油にマヨネーズと柚子コショウを加えたたれを作って
みた。コレが正解! 案の定、こってり系ソースの方を
気に入ってくれた。
もう一品はイベリコ豚。スペインから直送されたもので、
友だちがお裾分けしてくれて、大事に冷凍庫に寝かして
おいた貴重なブタくんだ。
見た目以上に脂たっぷりのイベリコ豚だから、塩こしょう
してそのままフライパンで素焼きする。みるみるうちに
脂が出てきて、まるでフォアグラみたいだ。
小タマネギのみじん切りと白だし、玄米酢をあえてたもの
を薬味のようにたっぷりのせて食べてもらう。
「身体によさそう!」っとMarie Joséの娘、Juliaもサラダ
のように気に入ってくれたみたい。


締めはごはん。
ゆかりと大葉のふりかけごはんを、それぞれ型ヌキして
檜の箱に詰めてテーブルへ。
「Woo〜! Bravo〜!」ただのふりかけごはんがこんな
にウケるなんて!!
ケータリング会社をやっている友だち、N子ちゃんから
教えてもらったこのアイデア。外国人はごはんだけを
単独で食べれないから、軽く味付けして型ヌキして手で
つまめるようにすれば、食べやすくて見た目もキレイ。
なるほど....さすがプロ。これはけっこう使えるワザだ。


シャンパンにはじまって白、赤ワインと続いて、最後は
またシャンパンで乾杯。
DEUTZのシャンパンは優しい気泡と色合いが、なんとも
優雅で、いつ飲んでも幸せな気分にしてくれる、お気に
入りのシャンパンだ。

あ〜、またまたよく食べて飲んで笑った。
レストランへ行くのも好きだけど、家ごはんもいいな。
まったりと優しい時間が流れて、幸せだなっと思う。

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