2010年12月5日日曜日

サプライズ


「土曜日なにしてんの〜。久々にみんなでうちに集まらない?
夫、子供なしで!」
一週間ほど前、Nちゃんからお誘いの電話があった。
人一倍気遣いする彼女のこと、きっと私の誕生日を覚えていてくれて
みんなに声を掛けてくれたんだろう。
誕生日なんてもう全然うれしくないけど、女友だちとワイワイやる
のは楽しい。
夫と息子には申し訳ない気もするけど、当然この会には行きたい。

その夜、夫に話すと「エ〜ッ?!そう、土曜日いないのか...」
ぽつりと寂しそうに言う。
たまには息子と二人、男同士ってのもいいんじゃない?!
すると話を聞いていた息子が、金曜日の予定だった友だちの家の
お泊まりが土曜日に変更になったというではないか。
「ごめ〜ん」息子もすまなそう。
「いいよいいよ。うちで仕事でもしてるからさ」と夫。
土曜の夜のひとりは寂しいかも...。
でも日曜日は家族3人、水入らずしようよ。
少し後ろ髪惹かれる思いで家を出た。

息子を友だちの家に送り届け、メトロにのってNちゃんの家へ。
Rez-de-chaussée1階のNちゃんの家、いつもは入り口の
コード番号が判らなくても、外から窓をたたくと娘のA佳が出迎えに
きてくれるんだけど、今日は雨戸がピッシリ閉まっている。
仕方なく電話してコード番号を聞き、中へ。
「こんばんわ〜。寒いね〜」
「ホント、寒いね〜」よくある挨拶。

「Yeah〜! Omedeto〜!」
「一日早いけどおめでとう!」
Nちゃん、ご主人のKちゃん、娘のA佳、Hちゃん、Mりちゃん、
T子ちゃんがそれぞれ頭にズラや電飾を冠って、サロンのイスに
並んで踊っている! そしてその横でアフロ頭のズラを冠った男が
ニコニコ座っているではないか!?
「なに〜? なにやってんの〜?!」
なんでここに夫がいるわけ?
もうびっくりビックリ....とうれしいのとで、大笑い&うるうる。

聞けば、なん日も前からみんなで計画してくれていたらしい。
年の瀬のこの忙しい時期に、みんなそれぞれ子供を預けたり仕事を
早めに切り上げてくれたり。しかも今日は午前中から本格的な雪が
降る凍るような寒い夜に....。

久々にごちそうになったNちゃんのお料理。
サロンでパチパチ燃える暖炉の薪の香りも心地よく、心も身体も
ほっと温まる美味しいごはんに、みんなのおしゃべりが弾む。

大皿の盛られた生ハム
隠し味はみそ?!
N ちゃんのカボチャのポタージュ
野菜のオーブン焼き

熱々ポテトグラタン
柔らか牛肉のフォアグラソース煮

食事がちょうど終わった頃、同じく娘の誕生日会を終えて駆けつけて
くれたMみちゃんが到着。う〜、ありがたい。
間もなくT子ちゃんのご主人Aさんのケーキが運ばれてきて...。
WOW〜、レモンのタルトに塩キャラメルのタルト!
しかも日本語で名前も入ってる。 感激!
またまたシャンパンで乾〜ぱい!
「誕生日なんて大キライ。布団を被って隠れていたい気分だ〜」と
母には言ったけど、こうして親しい友だちに祝ってもらうのは、
素直にメチャメチャうれしい。

なぜかロウソクが4本ずつ?!
AOKIの豪華ダブルケーキ。

食べて飲んで、話はどんどんdeepに盛り上がり、エスカレートして
いく。
誰がはじめたか、フェチの話になる。
下着フェチ、匂いフェチ、脚指フェチ?...いろんなのがいるけど...。
T子ちゃんが乗り出して来る。
こういう色気話はみんな大好き。
もう終始が着かなくなるくらい盛り上がる。
あれれ? 殿方2人は早くもウトウト、ソファでお休みだ。
いつの間にか、メンズ無視のガールズナイト?!
気がつけば、すでに2時をすぎている。
楽しすぎて、おしゃべりはどこまでも尽きない。

そろそろおいとましましょ...。
ソファで気持ち良さそうに寝ている夫を起こして促す。
外は昼間降った雪が凍っているはず。
車の運転、しっかり頼みますよ〜!
寝ぼけ眼の背中をたたく。

それしにてもあの時の夫の寂し気な顔は、なんだったんだろう?
すっかり騙されてしまった。
恐るべし演技力....びっくりだ。

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