2010年9月1日水曜日

新学期

街はまだまだヴァカンス気分で静かなもの


パリに戻ってそろそろ2週間たつというのに、
何もやる気になれない。
いつもなら新学期を前に、日頃なかなかできない
部屋の片付けや整理など、張り切っていっ気にやっ
てしまうのだが、なぜか今年はエンジンがまったく
掛からない。
友だちをごはんに誘い、その時は食事の支度もあれ
これ楽しく張り切ってやっているのに、翌日はなに
もしたくない。家事もイヤ、仕事も後回し。
ジムに行くのも面倒くさいし、ただ家でのんびり本
を読んだり、ネットを見たりとにかく気ままにダラ
ダラしていたい。
夏の疲れじゃない? 知らず知らず日本で気を遣っ
ていたんだよ....と夫が優しい言葉をかけてくれる
ので、それに甘えてさらに気力がなくなっている
のかもしれない。
これって病気? こんなこと、ホントに珍しい。

考えてみれば、ひと月半も家事なんてすることなく、
実家では母の作ってくれた手料理を上げ膳据え膳で、
外では外食三昧だったんだもの、当然かもしれない。
あ〜、ダメダメ。ダメ人間のまま8月が終わっちゃう。

そんなこんなで、ここ数日友だちからごはんに誘って
もらうとうれしくて、すぐに飛びついてしまう。
人に作ってもらうごはんって、なんでこんなに美味し
いんだろう。

金曜日はケータリングの仕事をしている友だちのNちゃ
んから「トンカツやるからおいでよ〜」とお呼びが掛か
り、大喜びで飛んで行く。
さすがはプロ、トンカツにいくまでの前菜も大皿に3つ、
4つと手際よく並べられ、どれも美味しいのはもちろん、
演出もステキ。
Nちゃんの家に招かれるたびに感心するのは、彼女くらい
余裕を持って、呼んだ人に寛いだ気分で食事させられたら
いいなと思う。私はいつもあたふたキッチンを行ったり来
たり、どうも落ち着かない気がするのだ。
たぶんこれは彼女の性格、貫禄みたいなものなんだろうけ
ど、ステキだと思う。


Nちゃんちの前菜、タコのカルパッチョ
青菜のおひたしにプティトマトのマリネ


続く土曜日は、Mちゃんちにお呼ばれ。
完全なベジタリアンのMちゃんがこの日作ってくれた
のは、揚げ野菜の炒めものと2種類の餃子。
皮はなんと手作り、モチモチの食感が最高だ。
中の具も豆腐&大葉、もうひとつはキムチ入りとヘル
シーで凝っている。日本から届いたお宝石垣ラー油も
登場で、Mちゃんならではの優しい家庭料理をたっぷり
ごちそうになった。 


夏野菜の素あげに香草もたっぷり
ひとつずつ形も大きさも違うのがカワイイ


そして夕べ火曜日はご近所M子ちゃんのお宅に家族でお邪魔する。
こちらも大変な食通の夫婦で、特にアメリカ人のご主人Tさんが作
るパスタはプロ並みと友だちの間では太鼓判をおされている。
白ワインを持ってでかけると、玄関の前はすでに魚介ダシのいい香
りが。
前菜はM子ちゃんのロッティDE ポークのツナソース、そしてTさん
の本日のパスタはシラクーサ風スパゲティ。
にんにくとアンチョビ、フレッシュなプティトマトがたっぷり入っ
たシンプルながらも濃厚なソース。上から振りかけた焦がしパン粉
が素朴で、見るからにおいしそう。
聞いたら、なるほどシシリーの漁師たちが食べる地元の料理らしい。


ケッパーが効いたツナソースが新鮮
焦がしたパン粉の香ばしい風味と食感がいい


こうして友だちのうちのごはんをごちそうになりながら、
少しずつウォーミングアップとしよう。
今週からいよいよ新学期も始まるし、そろそろ気を引き締
めてやりま〜す。はい。






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