2010年9月7日火曜日

国虎屋2


ヴァカンスが開けてまだ間もないのに、またもやストライキだ。
交通機関、学校、役所など公共の機能がほぼ休業。
フランス全土が完全にマヒ状態になってしまう。
息子の学校はプライベートなのでストは関係ないけれど、脚が
ないので授業は午後から始めるという。
新学期を迎えてまだ数日、緊張感の中でやる気満々になっている
のに、これじゃ子供たちのモチベーションも下がるじゃないか....。

ヴァカンスから戻って以来、グ〜タラ病で調子が全然出ないまま
スタートしたこの9月。
いい加減にセイッ〜! 身体にムチ打って?!まずは揺るめにジム
を再開。ため込んでいた仕事をとっとこ片付けて、次に納戸の整理
に息子の部屋の模様替え....と徐々に調子を取り戻しながら、1週間
が過ぎてようやく完全復帰だ。
今日はヘアカットの予約が入っている。
そう、なんだかんだいっても女は見かけが大事。
たまにはヘアサロンやエステにたっぷり時間とお金をかけて、磨か
ないとあっという間にサビ付いてしまうのだ。
急げ急げ、MASSATO SALONだ〜!
そういえば、今日はストでメトロが動いてないんだっけ。
でもキャンセルするわけにはいかない。
仕方がない。
自転車を飛ばしてMarboeufのサロンまで行くことにする。

1時間半もの間、鏡に映った自分の姿に向かい合い、愕然としなが
ら深〜く考えさせられることは多い。
そう、ヘアサロンは自分を戒める時間でもあるのだ。
でもキレイに仕上げてもらってサロンを出るときは、まるで生まれ
変ったみたいなウキウキ気分になるから驚きだ。
あまりに気分がよくて、ちょこっとのぞいたCHLOEで危うくコート
を衝動買いしそうになったくらい。
これはたぶん女にしか判らないマジックだ。

夜、同じようになにかいいことがあって気分上々、ハイテンション
になっていた夫と合流して、友だちのレストラン「国虎屋2」へ行く。
1号店同様に、こちらも相変わらずの人気でほぼ満席だ。
カウンター席で厨房のMちゃんの仕事ぶりを拝見しながら、シャンパ
ンを飲む。ここは言わずと知れたVIP席で、お店自慢の和風タパス料
理をあれこれ楽しむには最高の特等席なのだ。
きびきび仕事するMちゃんが私たちの様子の見ながら、絶妙なタイミ
ングで小皿を出してくれる。
アミューズには、シュー生地に納豆をつめたシュー納豆とキノコのフ
ラン。これは面白い取り合わせ。
フレンチ出身のMちゃんがもっとも得意とする創作料理だ。
すき焼き風コロッケ、牛タンのあぶり焼きと大根煮、牛ヒレの炭焼き
とお肉料理をしっかりオーダー。その合間にあっさり仕立ての野菜の
小鉢もちょこちょこ。締めはもちろんシコシコの手打ち讃岐うどん。
今夜は特製冷山うどんじゃ〜。

人気メニュ、温泉卵にからめて頂くすき焼き風コロッケ

江戸末期? タパスの小皿もレトロでステキ!

外カリカリ中ジューシーの牛タンに
大根の煮汁が溶け合う繊細な一品
上質なヒレ肉をユズコショウの辛みと
イチジクの甘みが引き立てている


調子にのっておしゃべりが止まらない夫に、ほぼ呆れながらも
優しく気遣ってくれるMちゃんと、そのスタッフたち。
美味しくて、さらにこんな風に居心地のいいお店は、そんなに
たくさんあるものじゃない。
今日のような、なんとなく気分がいい日にちょこっと立ち寄りたい、
大事なお店のひとつだ。








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