2010年8月2日月曜日

真夏の宮島


カーテンからこぼれる柔らかい朝の光に目が覚める。
6時40分、部屋のバルコニーからは朝日に輝く瀬戸内海が
一望できる素晴らしいロケーション。
この部屋にはテレビがない。パソコンも電話もない。
あるのは建築、アート関係の本が数冊、それにラジオだけ。
ラジオからはFM高松が今日のお天気を伝え、軽快なj-popが
流れている。
こんな風にラジオに耳を傾けるのは何年ぶりだろう..... しかも
こんな静かな朝に。
しばし現実から離れて....たまにはこんな朝もいいなと思う。
ベネッセハウスはなかなか快適だ。
宿泊客と程よい距離を置いたサービスが、私たちにはなかなか
心地いい。

早起きのおかげで、ホテル周辺の海辺を3人で散歩する。
今日も暑い一日になりそうだ。


草間弥生のカボチャは、子供たちにも大人気

再びフェリーで宇野港へ向かう。
昨日は高松から直島に入ったけれど、帰りは本州側に渡って
岡山経由で広島に行くのだ。

12時半、新幹線で広島に到着。
さっそくお好み焼きを食べる。
驚くほどのキャベツの量、ちょっと甘めのソースもたっぷりかかって
ものすごいボリュームだ。
お腹がペコペコで、しっかり食べるぞ〜!と意気込んでいたけれど、
途中でギブアップ。美味しかったけれど、ソース味って意外と飽きる
のかも.....?!


どこにいってもお好み焼きはカープソース
おたふくじゃないのね?!

再びローカル線に乗ること30分、またまたフェリーに乗り換えて
10分。ついに宮島桟橋へ到着した。
今朝の10時にはまだ香川県の直島にいたというのに、13時半には
もう宮島に着いているなんて....すべてが予定通り。
しかも途中でしっかりお好み焼き&生ビールのランチもできたし、
電車の中は涼しくて読書に最適。乗り継ぎの移動も思ったよりスムー
ズでまったく苦にならない。
逆にローカル線の中では、地方色の豊な個性的な人や街が垣間みれて
けっこう面白い発見があるのだ。電車の旅がすっかり気に入った。

そんなこんなで、桟橋で出迎えてくれた旅館の車で今夜の宿へ。
まずはひと休みとしよう。

海風に揺れる神棚の御幣

いつか行ってみたいと思っていた厳島神社。
海に浮かぶ神秘的で厳かな佇まいは、長いこと私の心を引き
つけていた憧憬の地だったはず。
でも.... 正直言って、ちょっと期待ハズレ?!
というのも、灼熱の日差しに海から吹く熱風。人も多すぎるし、
心なしか水が臭っているような....神秘的とはほど遠いじゃないか。
そういえば、夏のヴェニスもそうだった。
ひどくがっかりしたのを思い出す。
やっぱり時期が悪かったかもしれない。
日本三景、秋の宮島というくらいだから、紅葉の季節が最高な
のだろう。
でも雪がチラつく真冬の厳島神社も厳かでいい。
冷たい海の風に晒されながら、煩悩を捨て身を清めるのだ。
これこそ私のイメージにぴったり。
そう、ここはいつかまた別の季節に出直して来よう。


かき氷、牡蠣飯のおむすびも....

焼牡蠣、牡蠣フライ、牡蠣グラタン.....

あなごちくわをつまみに、生ビールもういっちょ〜!


世界遺産に指定されているだけに、外国人の旅行者も多く、
目抜き通りの飲食店お土産やはどこも賑わいでいる。
広島も美味しいモノのが山ほどある。
牡蠣、アナゴ、鮎鮨、のどぐろの干物に広島菜漬、もも....。
食べ歩きの屋台がたくさん出ていて、目移りしてしまう。
あれも食べたい、これも食べたい!
もう旅館の晩ごはんなんて、入らないかも〜。
と心配したけれど、最後のあなごご飯までしっかり完食。
目先にこう美味しいモノばかり並べられちゃうとね、もう
どうしようもないです。
今さらだけど、自分の食欲にすっかり呆れる。
今日もたいへん美味しゅうございました。


薄味で上品に炊かれたアナゴごはん

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