2012年5月7日月曜日

大統領選


この季節、パリではあちこちでbrocante、蚤の市が行なわれている。
うちの家の前の河沿いにも年に2回、春と秋に350件ほどの業者が
集るわりと規模の大きいbrocanteがでる。
いつもなら春の柔らかい日差しの下で、のんびり散歩するのに
気持ちいいコースなのだけれど...今年はいまひとつ。
どんより曇り空の肌寒い陽気が続いてる。
中のカフェには、なんとvin chaud(熱燗ワイン)が?!
もう5月だというのに...。

ハンパもののBaccarat、Saint Louis...結構な値段

古いものの中に新しいものも混じっていたり...

アスパラ、ホタテ貝...
春の食材を食べるためのお皿

Brocanteを出てカフェでアペロをしていると、バスティーユの広場が
すっかり様変わりしている。
そう、今日は大統領選の最終投票日。
サルコジ現大統領が勝利したらコンコルド広場、社会党の
オランド氏が当選するとここバスティーユで演説を行なうらしい。
ポリス、ステージ、TVの中継車、仮設トイレ、救急隊...
朝からただ事ではない雰囲気だったところに、オランド氏優勢の
中間報告が入り、人が続々と集りはじめているらしい。

新大統領演説のためのステージ

19hすぎ...続々と人が集りはじめ

23h...広場はこのありさま!

社会党から誕生した新大統領がバスティーユに到着し、歓喜溢れる
民衆の前で演説を始めたのは、すでに0時過ぎ。
こんな騒ぎは98年のワールドカップの優勝以来だ。
フランス国旗を振りながら涙を流している若者が...
なんてこと?!
フランス人の政治への関心の高さはに、いつも驚かされて
きたけれど...。
投票日の数日前にTV番組で行なわれた候補者2人の討論会は、
投票権を持つ国民の7割が見たといわれ、外は静まり返っていた。
この夜レストランはどこも早々に店終いしたらしい。

そんなフランス人に完全に圧倒されながらも、新しい政府に
僅かな期待を寄せてみたりして?!
といっても、難しい問題は山のようにあるし...厳しい現実は
当分変わりそうにない。
2017年にはリーマン以上の大不況が再びくるっていうし...。
考えたところで、解決できることでもないんだけど。
こんなときは、まず体力をつけて屈強な身体と精神力で
乗り切る...それがいまから備えておける唯一の策?!
来週もがんばってジムに行こう!

国旗を手にバスティーユ広場へ

雇用改革、移民制度緩和の公約のせいか、
若者や外国人の姿が目立つ

あちこちにメルゲーズの屋台が...大繁盛〜

けが人、飲み過ぎ、酸欠...
家の前では救急隊が大忙し

広場近くの道はすべて封鎖

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