2011年3月6日日曜日

腰痛...相哀れむ


土曜日の朝、車で息子を弓道の稽古に送った後、久びさに
イエナのマルシェに立ち寄る。
お目当ては、もちろんチボーさんの有機野菜。
まだ9時前だというのに、ここだけはもう行列ができている。
ここの野菜の味を知ってしまったら、もうスーパーの野菜なんて
食べられなくなるだろう。
自然の甘みや辛みがしっかりあって、大地の香りがする本物の
野菜を求めて遠方からみんな買いに来ている。
ルッコラ、水菜、からし菜、ブロッコリー、ハーブ類....
色とりどりの人参、大根などなど、特に当てもなく思いつくままに
パニエに入れる。
あれれ....なんだか緑黄色野菜ばっかりになっちゃった。
身体がそれほど緑の栄養を求めているってことだろうか?!
たっぷり、一週間分の野菜を買い込む。

そろそろ春野菜も出始めてくる頃...


夜はNちゃん、Kちゃん夫妻、Hちゃんと写真家のWちゃんが遊びに
来る。プラス子どもが女子、男子それぞれ2人ずつ....
またまた賑やかになりそうだ。

半年前から、AOKIのSalon de théでランチタイムのキュイジニエ
として仕事を再開しているNちゃん。
長時間の立ち仕事が祟ったのか、数週間前から背中の痛みがひどく
「これって内蔵?それとも整体だろうか?」というので、大急ぎで
まずは知り合いの整体師を紹介した。
私も含めて、腰痛で苦しんでいる人が周囲にどれほど多いことか....。
整体、気功、鍼灸、骨の専門医....などなど、人に勧められた
ところはほとんど試してみたけれど、たいていはその場しのぎで、
忘れた頃にまたまた痛みが逆戻り。
ストレッチをしたり、せっせとジムに通って筋肉が減らないように
トレーニングしていても、腰痛を完全に治すのはもう無理だろう。
これは人間が2足で歩くようになって以来の、永遠の宿命なのだ。
Nちゃん、辛いけど腰痛とはこれからもずっと長いお付き合い。
がんばって乗り越えようぜ〜ィ!

整体に行って、少し元気になったNちゃん。
相変わらずパワフルに忙しそうに....紙袋をたくさん抱えてやって
来た。
デザートにシャンパン、ワイン、タッパの中には生春巻き、スープ
などなど。実家のお母さんから送られてきたという、貴重な
百合根まで持ってきてくれた。わ〜い、百合根大スキ!
友だちの家のごはんに来るときくらいもっと楽してたまには
手ぶらで来たっていいのに....なんだかんだと気を配り、忙しいのに
みんなが喜びそうなものをあれこれ両手一杯にしてやって来る。
まったく....Nちゃんという人はそういう人なのだ。

思いがけず、Nちゃんがいろいろ持って来てくれたおかげで
今夜は前菜がたくさん。うれしい!
この分じゃ、締めのパスタまでいけないかもね?!
子どもたちをまず先に食べさせて、大人は後からゆっくり....。
日本から1年ぶりにパリに戻ったWちゃんの近況報告を聞きながら、
大人たちもチビチビ....KちゃんとWちゃんの独身時代の意外な
繋がりで、話しが盛り上がる。
人の縁ってホント面白いな...。

Nちゃんの絶品!グリンピースのスープ
味噌味のにんじん生春巻き
栗入りミートローフ
ふわふわ食感の里芋サラダ
サケの南蛮漬け
生ホタテのカルパッチョ
鴨のバルザミコ風味サラダ

さ〜て、この貴重な百合根をどうやったら一番美味しく食べられる
だろうか。オリーブオイルとにんにくでシンプルに?
Nちゃんが手際よくペペロンチーニ風に仕上げてくれる。
アルデンテの細麺にオリーブオイル、程よく鷹の爪が効いていて
百合根のホクホク感を引き立てる。
「おいし〜い!!!」キリッと冷えた白ワインがすすむ進む。

百合根のペペロンチーニ

百合根の後は新作、豚味噌パスタ。
このパスタを今夜友だちに披露することにしたのは、リベンジ的な
意味があってのこと。
実は先々週あたりからバターと味噌の組み合わせに凝りはじめ、
スープや炒め物にと意欲満々であれこれ作ってみた。
ある夜、新作パスタとして自信満々でテーブルに出した時のこと。
夫はそのお皿をほとんど半分近く残した。誰もが認める無類の麺食い
だというのに....だ。これはかなり珍しいこと。
心優しい息子は「美味しいけど、ちょっと甘いから....馴れてない
味だから....ごめん」と3分の1ほど残している。
たった1、2滴加えたハチミツの甘みが判るなんて、恐るべし。
どれどれ???....ホントだ。確かに甘みが気になるかも。
でもバターと味噌の絶妙な風味、隠し味の豆乳がソースをほどよく
クリーミーにして、パスタの茹で加減もバッチリ最高の出来だ。
好みが違う....?!だとしても、どうも納得がいかない。
よ〜し、再度挑戦。
今度はハチミツを入れないで作ってみよう。
豚の薄切りと白髪ネギをバターで軽く炒めて、茹で上がった
パスタと味噌、豆乳をさっと加える。刻みネギと海苔をたっぷり
散らして、は〜い出来た。
ところがその夜も夫の反応はいまいち。
味噌が濃すぎる、コーンを入れたらどうか。
え〜っ、それじゃ味噌バターコーンラーメンじゃない!
そんなやり取りをしているうちに、思わぬ方向に流れ、ついに
口論になってしまった。
もう結構。食べてくれなくていいです!
夫婦揃って食事の好みがいつも一緒なわけないし、別にいいや...
と思いながらも、かなり悔しい。
けっこう自信作だったのに。
そんなこんなで、今夜、再々度の豚味噌パスタとなったわけだ。

そのいきさつを散々話したから、みんな相当お腹がいっぱい
だったはずなのに、「美味しい」と言って食べてくれた心優しい
友だち。それなのに、それなのに、今夜も夫は認めようとしない。
黙って笑って半分残す。んニャロ〜!!
もうここまで来るとお互い意地、根比べみたいで可笑しい。
近いうちに再々々度、挑戦。諦めないもんね〜。

豚味噌パスタ、ぜひ食べに来て。
美味しいよ〜!!

デザートはAOKIの試作品、小豆のミルフォイユ。
チョコレートベースのパイ生地の間に小豆が....甘み控えめで日本茶が
合いそうな和菓子感覚。これは小豆ガレットに続いて人気が出そう。
Hちゃんが迷わずシュークリームをパクつく。
フレッシュな生クリームがたっぷりのAOKIのシュークリームは、
予約しないと昼前に売り切れてしまう人気商品らしい。

和菓子感覚でオシャレな小豆のミルフォイユ
ダントツ人気のシュークリーム


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